BEFORE GET IN SLEEP

04.15
昼はJーWAVEに。軽くプロモーション。シュガー・ソウルのA&Rとマスター納品について打ち合わせ。スターリング・サウンドでマスタリングと聞いていたので、マスターは24BITのプロトゥールズ・ファイルでOKと思っていたのだが、今日、聞いたら、ハーブ・パワーズでやるという。が、ハーブ・パワーズのところはプロ・トゥールズがないらしく、16BITのDATで納品することに。
なので、スタジオ行って、マスター作り。が、聞いているうちに、幾つか直したくなるところあり。結局、細かいフェーダーを書き直したりもして、結構な時間がかかる。
夜は朝日美穂レコーディング。仮歌入れ。いつものようにリズムの取り方についてあれこれ議論。もっとジャズに出来ないのか?という話から、ジャズ・コーラスのレコードを買おう、ということになり、深夜、三軒茶屋ツタヤに。でも、ランバート・ヘンドリックス&ロスなんてさすがにありませんでした。

04.16
事故多発。なんか、このところ、アクシデント満載のマイ・ライフだな〜。いや、だな〜、なんて呑気にしている場合でもないのだが、まあ、しかし、ねえ、人生なんてなるようにしかならぬわけで・・・とすぐに思ってしまう自分は、あまり真剣に生きていないのか?などと思ったり。
午前中にスタジオ行ってアレコレ作業。シュガー・ソウルのマスターをまた作り直す。ミリセカンド単位でファイルをズラしたり、ヴォーカルのオーディオ・ファイルの細かい音節にディエッシング的なEQを施したり。それから、サンプルCDとCD-Rを山ほど持って、J-WAVEに。
ロビーではアサヒ+ダブル・ノビーの3人が岡村トリビュートのめだかプロモーション展開中・・・って、なんのことだか分からんだろうが、なんか、めだかみたいだったのだ。ちびっこ3人であっち行ったり、こっち行ったり。しかし、岡村トリビュートはディレクター陣に評判良いみたい。HOT100のチャートを見たら、直枝さんの「あの娘・・・」がチャートインしていたし。
そういえば、PHATの「MEXICAN PUSHER」も3月からずっとチャートインしていて、40〜60位をウロウロ。なぜか落ちない。僕はそのPHATの件でミーティングひとつ。さらにYAMAUCHIとタイスケマツオのプロモーション。朝日の新曲2曲もCD-Rでバラまく。
夕方、電話でちょっと厄介なネゴ。アーティストを守るためには強く出なければならないものの、トラブルになりやすいネタだったので、粘り強く対処。しかし、三者間の交通整理でどっと疲れる。オレ自身の利益とはまったく関わりないことなのに。
スタジオに戻って、再び、CD-Rを焼く。十数枚焼いてから新宿に。昨日、発覚した大事故のソリューション。出力センターというのは素晴らしいですね、ホントに。1時間でなんとしてくれるんだから。
新宿タワレコを覗くと、岡村トリビュートが展開中。インディー・バイヤーのTさんにどうですか?と聞くと、すぐに端末で調べてくれた。店頭に出してから9時間ほどで70枚売れたそう。7分に1枚か。このペースだと週明けにはイニシャル消化するかも。
新宿に出てきてもらった朝日にCD-Rを手渡し、ハイチ・コーヒーで軽く打ち合わせ。明日から朝日は名古屋〜大阪キャンペーン。取材〜ラジオ出演満載らしく、ソニー時代末期よりよっぽど本数多いね、などと話す。
しかし、とうとう世に出た岡村トリビュートへの反応は楽しみだな。絶賛から酷評まで、思い入れて聞く人から理解不能で呆然とする人まで、めちゃめちゃダイナミックレンジ広そうだし。今はほとんどのCDがテキトーに誉められて終り。でも、これは違うだろう。そういうもんを世に出す方が面白いよね。

04.17
早起き。朝から事故対策に追われる。宅急便を待っていて、なかなか外にも出られず。その間、黙々とCDにシール貼り作業。200枚こなす。事故のレスキュー隊員をBBSで募集したら、メールでの申し込みがあった。感謝感激。
自転車飛ばしてスタジオに。PHATのダイスケ来訪。PHATの今後のこと、ダイスケのソロ・アルバム計画のことなど話す。それから、この間、完成させたシュガーソウルのミックスを聞いてもらう。「面白い!」とダイスケ。PHAT以外にこんなことやる奴いないもんね。かなりあくどいと言えばあくどいです。が、エンディング付近のサックスに関して、ダイスケから注文があったので、そこだけ検討しなおす。方向見えたので、後でもうワンヴァージョン作ってみることにする。
渋谷に出て、楽器購入。一瞬でスタジオにとってかえす。が、来るはずの宅急便が来ない。これが来ないと、事故対策自体ができないのだが、問い合わせてみたら、奇妙なことに。佐川急便のコンピューターでは3時15分に配送済み、になっているという。オレは受け取ってないよ。どうなってんだろ。最近、郵便や宅急便と相性悪すぎ。
夕方、ボランティアのレスキュー隊員到着。渡辺さんと江草さん。聞けば、ふたりは僕の単行本の出版記念イヴェントに来たという。あれは12、3年前か。「音楽の未来に蘇るもの」の出版記念パーティーをやりますか?と言われて、そんなものやりたくないから、ライヴ・イヴェントをやらせてくれといって、オンエア・イーストでイヴェントをやった。1カ月くらいかけて福富幸宏くんの家でプリプロして、その一晩のためだけにふたりでたくさんのリズム・トラックを作り、その歌でいろんな人に歌ってもらった。サンディーやゼルダのサエコやチエコ・ビューティー。他の出演者はふたりになったばかりのピチカート・ファイヴ、OTO+ミスター・クリスマス、ECD、ランキン・タクシー、エマーソン北村ソロセットなどなど、DJは川辺とオサダだったか。エドワード津脇がライヴ・ペインティング。実は僕はかなり忘れていたのだが、おふたりがこんなこともあった、あんなこともあったと言うので、いろいろ思い出した。
が、渡辺さんと江草さんはその頃から知り合いだったわけではなく、最近、知り合ったばかり。で、話していたら、そんな共通の過去があったのだという。そんなふたりが今日、っこにってのも、なんか不思議。
さらにササキデリック氏もやってきて、4人で事故対策準備は整うが、肝心の宅急便がまだ来ない。8時近くになって、ようやく佐川急便到着。それから、4人で怒涛のシール貼り。その間、あれやこれやの音楽話。僕をのぞく3人は世代が近いので、盛り上がってました、特にホール&オーツ・ネタとか。作業はさすがに4人だと早くて、1時間もかからずに終了。ひとりでやってたら、きっと一日潰れていた。本当に本当にありがとうございました。
4人でスパゲティなど食べた後、スタジオ戻って、シュガーソウルのミックス再開。ダイスケの提案に沿って手直ししたワンヴァージョンを作る。アナログ・セッティングに手を触れてなかったので、これはファイル貼り換えのみで10分もかからない作業。しかし、前のヴァージョンと聞き比べてみると、どちらも良いところがある。だったら、両方を合わせて、とさらに欲が出る。なので、またエディット。ハッキリ言って、ここまで来ると、自分のためだけにやっている領域。この最後のモデファイで、聞く人の印象が変わるとは思えないし、PHATのメンバーですら気がつかないことかもしれない。でも、CDが上がった時にあっちのヴァージョンも良かったなあ、あっちの方が良かったかなあ、と思ったりするのは嫌なので、やらねばならないのだ。オレのためだけでも。
結局、夜半までかかったファイナル・ヴァージョン完成。もう終わりとばかり、宅急便で送ってしまう。しかし、今日の仕事はまだ終らず。
自転車飛ばして、桜新町のロイホでヨーガ・レコーディング、ガンちゃんとミーティング。YAMAUCHIのイヴェント・フライヤーを受け取る。あれこれプロモーションの詰めも。帰宅後はもちろんベッド直行。

04.18
今日もなんか凄い日だった。思い出すだけで大変。
早起きして、郵便物整理しながら、サンプル盤をいろいろ聞く。昼過ぎに自転車で三軒茶屋ツタヤに。借りただけで結局、見てないヴィデオ返しがてら、岡村トリビュートの展開チェック。おおっ、ど〜んとやっている。タワーから聞いた話では、某ディストリビューターからの初日バックが300枚。タワー・レコード自身では一日で初回分の17%消化だったそう。このペースで行くと、週明けまでに80〜90%消化しちゃうかも。これは凄い! が、凄いけれど、結構、危ない。だって、ゴールデンウィーク前でジャケット印刷も追加プレスも難しい時期だから、せっかくのゴールデン・ウィークに店頭に商品なしって可能性も・・・なんてことがすぐに頭に浮かぶようなりました、レーベル始めて1年半後のオレ。
スタジオ行って、ちょっとだけ事務作業。それから銀座に。HMVで岡村トリビュートの展開チェック。タワーの商品だというのに、おおっ、2ヶ所面出しで結構積んでいる。
銀座ではいつもの朝日新聞の試聴室選考会議。今月はアメリカン・ロックの月かも。帰り道、ピーター・バラカンと一緒に帰るが、ピーターから「あのPHATって、いつ東芝から出るの? 3曲入りのラジオ・サンプルはもらったけれど?」と聞かれて、ヘッ? もう先月出てますよ。しかし、東芝EMIはピーター・バラカンに「色」を送っていないのか? ピーターに送らないで誰に送っているのだ?   YMOの「体操」の英語詞の作詞者は誰だったか知らないのか? 怒り心頭で(ホントはでもないのだが、頑張ってフリして)、ディレクターに厳重クレーム。
祐天寺で降りて、またスタジオに。昨日、レスキュー隊員とシール貼りしたCDを卸倉庫に発送。発売日の一週間前に、印刷ミスで製品回収なんて悪夢のような出来事があったわけだが、卸倉庫から送り戻してもらったCDを24時間以内に送り返して決着。いやあ、スリリングだったなあ・・・なんて全然懲りてない感じだけれど、でも、こういうことが起こった時には自分のO型的性格には感謝するな。トルブル・シューティングもイヴェントにしちゃえばまた楽し、みたいな。付き合ってくれたレスキュー隊員の人達には足向けて眠れないですが。
宅急便を待つ間、CD-Rをひたすら焼く。6月発売(以前、4月と書いてしまった気がするが、当然のごとく延期されました)の朝日美穂のミニ・アルバムのプロモーション用ダイジェスト。20枚くらい焼く。それから週末のPHATの心斎橋クアトロのライヴのために諸々、調整。夕方、自転車飛ばして、一度、帰宅。
この時点で迷う。とりあえず、大阪に行く支度をするが、頑張って、ギリギリで最終の新幹線に乗れるぐらいか。しかし、やりたいことはまだまだある。大阪にYAMAUCHIとタイスケマツオの店頭用ポップを作って持っていこうと思ったのだが、まだ作っていない。結局、今晩の大阪行きは諦めて、そのデザインを始めることにする。が、なぜか、YAMAUCHIのジャケットのイラストレーター・データが入ったMOがうちのマックでは開かない。どうしよう?って、出力センターでも行くしかないので、すぐさま自転車飛ばして、自由が丘から渋谷へ。
出力センターのマックで2時間ほどかけて、YAMAUCHI、タイスケそれぞれのポップをデザイン。プリントアウトして、カラーコピーで増やして、パネルに貼って完成! おおっ、気がつくと終電間際。再び、東横線に飛び乗って、自由が丘へ。自転車乗って帰宅。
あとやることは、朝日のミニ・アルバム「HOLIDAY」のリリース・インフォメーション。さらさらっとやる。さすがに眠い。あすは早いぞ。でも、こんなん書いてる、オレ。

04.19〜21
大阪へプロモ・ツアー。今回の大阪はなぜか「高橋健太郎さんですか?」と声をかけられることが多かった。「いつも日記読んでますよ、頑張ってください」と数人から言われるなんて。ただ道歩いていたら、後ろから声かけられて、お茶までご馳走になったり。
19日は午後に大阪入り。梅田のカンテ・グランデで朝日美穂&イルリメの対談しているところに合流。対談はカジカジ用。が、僕がショックだったのは店にあったカンテ・グランデ森の泉店閉店のお知らせ・・・って、東京の人には分からん話題ばかりか。
対談中、僕は別のテーブルでバウンス・レコード斉藤さんとお話。岡村トリビュートの予想をはるかに越えた売れゆきに、斉藤さんは嬉しい悲鳴を通り越して、パニック寸前。というのも、あちこちの店で品切れ。バックオーダーが殺到。しかし、僕の予想通り、連休前で再生産が効かない。このまま行くと、せっかくのゴールデン・ウィークにどこにも品物がない状態になってしまうかも。タワーの自社商品がそんなことになったら、全国のバイヤーからのクレームが大変。売れてくれ〜、でも、売れすぎないでくれ〜・・・みたいな、まあ、贅沢な悩みですけれど。
そうそう、来週にはオリコンのアルバム・チャートにも登場。小汲さんの予想では30〜40位! ちょっと待ってよ! 僕が関わったアルバムがオリコンのチャートの左側ページに入るなんて初めて! アルバムの場合はそこにプロデューサーの名前も乗る! が、コレは朝日美穂プロデュースなんだよなあ〜。くう〜。
対談終了後、ワンフロア上のタワレコ梅田店へ。朝日とイルイメで岡村トリビュートのインストア・イヴェント。司会はハイライン小汲さん。トーク・ゲストは「アンダウン」編集長の鈴木さん。まずは岡村ちゃんがアルバム「家庭教師」の頃、NHKの番組出演時のヴィデオを見ながらトーク。「あの娘・・・」と「どうなっちゃんてんだよ」と松田聖子の「スウィート・メモリーズ」の3曲だったのだが、コレが鳥肌もんのヤバさ。もうゴメンナサイでした。あの当時、コレを見てたら、僕も岡村にはまってたに違いない。「あの娘・・・」のサビを歌いながらシュートする振りをつける場面、夢にまで出てきそう。プリンスのピアノ弾き語りみたいに超ゴスペルな「スウィート・メモリーズ」にもぶっとばされました。やっぱり、この人、天才だわ。
ヴィデオが凄すぎたので、ちょっと心配になってしまったのは、続いての朝日&イルリメのライヴ。インストアだから音もしょぼいし、なにしろ、一度もふたりでリハーサルしてない曲をやるのだ。こないだ、僕がドラムとギターだけのリズム・トラックを作った「ヴェジタブル」。コレは岡村トリビュートには入っていない(実はクリスタル・ケイに歌わせたくて、アプローチしたのだが、バスケットの試合があるので今はできないと断られてしまった)。
でも、ぶっつけ本番の蓋を開けてみたら、僕の簡素なトラックにイルリメが自在にファンキーなノイズを乗せてくれて、これが朝日のヴォーカルとも相性バッチリ。短いながら、最後にはイルリメのフリースタイルのラップも乗って、いや〜、予想外にカッコイイ出来映え。朝日のヴォーカルもいつになく貫禄感じさせたり。イルリメと一緒にやっている時の彼女はめっちゃ楽しそうでもある。しまった、今のレア・パフォーマンス、DATに録っておくんだった。
インストア終って、夜はオグミン、斉藤さん、鈴木さん、それに今回、大阪プロモでお世話になっている松枝さん、タワレコ梅田の名(物)バイヤー、吉見さん、それに朝日と僕というメンツで居酒屋に。今日はキース・カフーンの奢り!ということでガンガン食べて飲む。金のある奴だけが、勝ちのビジネスができる今の日本の音楽界にどうしたら風穴が空けられるか?というようなことに口角泡とばしたり。メジャーのレコード会社がどこも取り合おうとしなかった岡村トリビュートがこうやって形になったことも、その試金石になればいいな。
明けて20日は午前中より朝日が「トーキンロック」のインタヴュー。インタヴューワーは関西随一の朝日美穂研究家を自認するあの人。インタヴューの間、僕は小汲さんが持ってきた岡村のヴィデオ・クリップを8曲見た。もう、岡村ちゃん、最高にチャーミング。「友人のふり」なんて涙出た。DVD買おう・・・って、デッキから買わなきゃだけれど。あと、見ながら、朝日美穂という人がどれだけ岡村靖幸に影響を受けてきたか、初めて分かりました。つ〜か、まんまじゃんってとこがかくもたくさんあったのね。日本語の譜割りとか。「APEIRON」が出た時に、朝日をオンナオカムラと評した人が少なからずいたことを思えば、何寝ぼけたこと言ってんだ、このプロデューサー?・・・だったりして。
午後はレコード店回り。岡村トリビュート・チームの後ろにくっついて、僕はYAMAUCHIとタイスケマツオのプロモーション。一昨日作ったポップやフライヤーを手渡す。しかし、1枚売れているアイテムがあると、営業ってのはしやすくなるものだな、というのを実感したり。
夕方、朝日一行は東京へ。僕はFM802に。が、アポ取ったはずのあの人と会えず。夜、PHATのメンバーが大阪到着。西船場のアンズ・セレクションで、大阪のPHATサポーター達と合流。ラフト・ミュージック笹岡さんもやってきてくれた。近くのタコ焼き屋行って、飲んで食べてたくさん話す。話すうちに、僕がダイスケにインタヴューされるみたいな形になり、昔のことをたくさん喋ってしまった。でも、喋っているうちに、なんで、オレが今ここでこうしているのか、自分でもよく分かったりした。しかし、さかなと一緒にニューヨークに行ったり、前回、大阪来たりした時も思ったけれど、こうやって、自分が惚れ込んだバンドと一緒にツアーするのは特別な経験だな。ある種、ロマンチックと言ってもいい気分になる。
21日はPHATがクアトロでイヴェント出演。共演はマイス・ティース、ECD、イルリメ、ヘリコイド。僕は全部知っているが、PHATのメンバーとは接点ないメンツ。昼に楽器入れ。みんなでうどん食べに行ってからリハ。が、僕はセッティングだけ見届けて、心斎橋タワレコのイルリメのインストア・ライヴに。岡村トリビュートはコーナー見たら、残量少なくて、ヤバそう。大阪ではヴァージンや新星堂ももうなくなっているという話だし。
リハ終えたダイスケ、ヌマちゃんとお茶したりした後、僕はクアトロのロビーで物販。並んで店を出しているのはウンモの松岡さん、スポットライト・レコードのMATSU & TAKEこと松竹くん。久しぶりに松岡さんといろいろ話す。そういえば、今日のイヴェント、ヘリコイドの実質レコ発なのに、ウンモのアイツは来ないんだ、となじってみたり。スポットライトの松竹くんとも最近、よく顔を合わせるので、いろいろ話すようになった。イルリメのバックトラックなどにも入っている彼のキーボードは、よく聞くとクラシック・ピアノ的な、それもショパンとかモーツッァルトとかバリバリ弾いていた人の指使いを感じさせるのが面白いのだけれど、聞けば、やっぱり高校までクラシック・ピアノをやっていたそう。リョウ・アライさんなども実はクラシックの背景がありそうに思うのだけれど、どうなのだろう?
イヴェントは物販していたのであまりちゃんと見ていないのだが、PHATの演奏に関していえば、前半はまずまず。心斎橋クアトロは音が良いので、いつになくベースのグルーヴがぐいぐい身体に入ってくる。が、ステージ上ではモニターのトラブルがあったようで、後半はエレクトロニクスを使わず、ストリートでやる時のような完全アコースティックで、決め事なしのジャムに方針変更。が、これが裏目で長いジャムの割りに今一つ、集中力を欠いた感じの出来だった。終了直後の楽屋を覗いたら、ダイスケがちょっと落ち込んでいた。まあ、見ていた人がどう感じたかは分からないが。
会場では山本精一さん、FOXの信藤さんなどに会って、ちょっとお喋り。終了後は打ち上げなどは特にない感じだったので、PHATのサポーター達とメシ。この店が旨かった。今回の大阪はホント、食べる物すべて外れなし。