BEFORE GET IN SLEEP

02.11
昼は家にいて、CDをいろいろ聞く。レベッカ・ゲイツが素晴らしい。去年、出ていたアルバムだが、聞き逃していたことを大後悔。ジョニ・ミッチェルの「コート・アンド・スパーク」を初めて聞いた時の感覚に近いフレッシュな感動を味わった。70年代のフュージョンを最も音楽的に実りある形で利用したシンガー・ソングライターはジョニに違いないが、レベッカ・ゲイツは昨今のポスト・ロックを最も音楽的に実りある形で利用したシンガー・ソングライターだなと思ったり。プロデュースはジョン・マッケンタイア。そういえば、同じくマッケンタイアのプロデュースしたグレート3のアルバムも予想以上の出来映えでびっくりした。冒頭の、ボビー・コールドウェルを思わすようなナイス・ミドル・ロックの不意打ちにはヤラレタ!って思い。
ところで、マッケンタイアがNEOTEKの卓を使っているのはスティーヴ・アルビニの影響のようで、ジム・オルークも昔はよくアルビニの世話になったらしい。僕はNEOTEKユーザーのメーリング・リストに入っているのだが、先日来から続いている、サミング・アンプのディストーションの話に昨日、スティーヴ・アルビニその人が参加してきたのには驚いた。意外に気さくな人なのかもしれない。
そのメーリング・リストを見ていると、NEOTEKユーザーにはどうも一定の傾向があるようだ。インディー系のプロデューサーやエンジニアが多いのは確か。NEVEやSSLなどはとても買えないが、NEOTEKなら手が届くという層なのだろう。しかし、NEOTEKは音は良いが、一部の部品が安いので、トラブルが少なくない。また、内部接点を徹底的に減らしたがために、メインテナンスは大変。それでも、なんとかドゥ・イット・ユアセルフ精神で乗り越えて、使い倒そうという連中がメーリング・リストに集まっている。今度、ワシントンDCでオフ会があるらしい。
日本のユーザーは僕とパードン木村さんだけなのか? 実はとあるアメリカのディーラーに出物が出ているのだが、誰か買わないかな。

02.12〜17
久々に日記を落としまくってしまった。いろいろあり過ぎて、いつ何をやっていたのか、よく憶えていない。以下、主な事柄だけを。12、13日は朝日美穂レコーディングの追いこみ。来週には山口泰が京都からやってきてミックスダウンが始まるので、ともかく、完パケなければいけない。にもかかわらず、再び、リズム・アレンジを白紙に近いところから考え直したりして。サンレコの取材を受けたのは14日だったか。ERROR RECORDINGの撮影は3年ぶり。機材はかなり入れ替わっているはず。山口一行氏と久しぶりにいろいろ話す。15日はマスタリング。ブルー・ノートのコンピレーション用にレコーディングしたPHATの「ソニー・ムーン・フォー・トゥー」のマスタリングのためにヌマちゃんと品川埠頭に。しかし、ビクター以外のレコード会社系のマスタリング・スタジオというのは貧相だ。DBテクノロジーのAD/DAやハルモニアのデジタルEQ/コンプといったとんでもない値段の機材を備えているが、そもそもモニターの音がお話にならない。エンジニアが「このラージモニターは癖があるので」といってヤマハの10Mで仕事している。マスタリングの時ぐらい、プライヴェート・スタジオでは聞くことのできないワイド・レンジのモニターで聞きたいのに。なので、非常に不安なマスタリング。デジタル・ドメインでしかEQ/コンプは出来ないし。ビクターの小鉄さんはマスタリングとは「魂をこめる」仕事だと言っていた。高い機材があるだけでは、魂はこめられない。結局は扱う人の音に対する気合いがそこにあるかどうか、というのを痛感する。16〜17日は再び、朝日美穂レコーディング。が、珍しく体調を崩す。風邪なのか? 最後の詰めだというのに、あまり使い物にならず。