あがた森魚 agata morio
1948年9月12日、北海道生まれ。1972年「赤色エレジー」でデビュー。
当時、アメリカのコンテンポラリーなフォーク・ロックやヒッピームーブメントなどに強い影響を受けながらも、その影響下に留まらず、日本の大正や昭和のロマンティックな大衆文化を彷彿とさせるオリジナリティあふれる音楽世界を創り出していった。
デビューアルバム『乙女の儚夢』以降、『噫無情』『日本少年』『永遠の遠国』と、あがた森魚世界観をはらんだアルバムを発表しながら70年代を駆け抜けた。
80年代にはヴァージンVSを結成しA児と名乗り「星空サイクリング」などを発表、87年には当時のタンゴ・ブームとも折り合った『バンドネオンの豹』を発表、ワールドミュージックへと視野を広げ、90年代初頭には、雷蔵を結成しアルバムをリリース。
プラネタリウムでのコンサート「プラネッツ・アーベント」などのさまざまな企画ライヴ、映画製作や文筆活動等々多岐にわたりながらオリジナルアルバムを次々とリリース。
21世紀にはいり、初のベスト盤『20世紀漂流記』、久保田麻琴、鈴木惣一朗、HARCOらの才能とともに、『佐藤敬子先生はザンコクな人ですけど』を発表。
2003年、田中泯(舞踏)とのコラボレート「架空」公演を新しく試み好評を得る。また、NHK教育番組「バケルノ小学校」のオープニングテーマを歌い、小学生までファン層が広がった。
2004年には、あがた森魚自身のセレクトによるベストアルバム『星繁き牢獄の提督たちへ』、サウンドプロデュースに青柳拓次(リトルクリーチャーズ)を迎えた、サント・ドミンゴ(ドミニカ共和国)レコーディングのオリジナルアルバム『ギネオベルデ(青いバナナ)』をリリース。
デビュー35年となる2007年、9月には久保田麻琴プロデュースによるオリジナルアルバム『タルホロジー』リリース。ヴァージンVS、コロムビア3部作が紙ジャケットリイシュ−リリース。
2008年、60歳を迎えライヴツアー「惑星漂流60周年!」を全国各地で展開、
2009年2月22日、一大記念イベント『Zipang Boyz號の一夜』を開催。
この記念イベントまでを含めたドキュメンタリー映画『あがた森魚ややデラックス』(竹藤佳世監督)が10月10日渋谷・シアターNにて公開となる。
映画音楽プロデュースには『夢みるように眠りたい』(86)『港のロキシー』(99)『闇を掘る』(01)『オー・ド・ヴィ』(03)(篠原哲雄監督作品)などがある。
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