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・「おばかな箱」 |
テレビ嫌い
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英語の"idiot box"を直訳すると「おばかな箱」となる。先日、これは俗語で「テレビ」の意味があることを知ったとき「やった!」と思った。
自分はテレビが嫌いだからだ。なぜ嫌いなのかといえば「うるさい」からだ。
特に嫌いなのが、いわゆるバラエティ番組でセリフの字幕が出るやつである。音声と字幕で「さあ笑え、さあ笑え!」と強要されているようで、1秒たりとも見ていられない。
先日、クラシックの静かな音楽と自然の風景を流している心地のいい番組を発見したが、しばらくすると流しているクラシックのCDの通信販売CMになり、げんなりしたことがある。
そうCMもテレビ嫌いの原因のひとつだ。民放のテレビCMは明らかに「うるさい」。どんなにすばらしい番組でも、CMになったとたん、ボリュームが大きくなりうるさくなる。
今の技術をなら、CMになったら音声を切るテレビなんか簡単にできそうだが、まだお目にかかったことがない。いろいろと圧力があるのだろう。
こんなテレビ嫌いの自分でも最近まで、週1回はテレビドラマを観ていた。観ていたのは、NHKで放映しているアメリカのテレビドラマ"ER"である。テンポのいいストーリ展開が好きであった。しかし、全シリーズDVDで発売されているの知り、テレビは全く観なくなった。DVDだと、吹き替えと日本語字幕を選べたり、シーンの選択を簡単にできたりとメリットが多いのだ。
テレビ嫌いな人は自分だけではないらしい。近年、若者のテレビ離れがすすんでいるという。その原因のひとつは、インターネットの普及らしい。情報の入手という点に注目すれば、テレビはインターネットに絶対にかなわない。一度インターネットで簡単に情報を入手できることを体験すれば、テレビは馬鹿らしくて見る気がしなくなるだろう。
数年後には、衛星放送に続いて、地上波もデジタル化して多チャンネル化するらしい。しかし、ただでさえテレビ離れが進行しているのに、多チャンネル化などしてだいじょうぶなのだろうかと他人事ながら心配してしまう。
その時は「おばかな箱」は少しは「かしこい箱」になっているのであろうか? |
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