天神橋のイエ 映像化プロジェクト

映像「天神橋のイエ (Home in Tenjinbashi)」
2009/ 7分/ 日本語・英語

第10回ワールドメディアフェスティバル(ドイツ)銀賞受賞
 www.worldmediafestival.com
第10回ハンブルク日本映画祭 公式上映
 http://www.jffh.de/2009/home-in-tenjinbashi/

(You Tubeでご覧いただけます。画像をクリックしてください。)

企画:ARX KOBE
制作:クリエイティブハウスおくむら

Presented by: ARX KOBE
Voice: Nobuaki ISHIMARU, architect
Filming: Jiro FUJIWARA
Sketches: Nobuaki ISHIMARU
Photography: Hiroshi UEDA
Translation: Peter FINCKE
Producer & Scenario: Emiko OKUMURA
Editing Director: Masuyuki UESHIMA
Audio Recording & Editing: Media Plaza, Inc.
Cooperation: Ozono School of Culinary Culture

Produced by: Creative House Okumura


【映像化にあたって】


映像化しようと思ったきっかけ」

人間が「住まう」ことは、根源的に「生きる」ことの問いかけが必要なのではないか?

「住まい」は、住まい手、あるいは訪れた人に、より活き活きと生きることを刺激するものであるべきだと最近考えている。

建築家の大切な役割は、材料を使い、技術を用い、人間の生活のための空間を作ることであるが、ひょっとして、リアルなセラピストか?人々の感性や、コミュニケーションを刺激し、生きる発露を醸し出す空間を作る役割も大切なことではないだろうか?

今回、天神橋のイエは、商店街に位置し、天満宮に近く、過去の歴史に蓄積された都市環境の中で、日常の生活を重ねながら、どう未来につなげていくかがひとつのテーマであると認識している。

映像に期待していること」

人生の豊かなる生を感じる映像が出来上がればと期待しています。




【設計意図】


「都市にもう一度棲むこと」

考えてみれば歳を取って、都心に棲むことは合理的だ。敷地は、日本一長い天神橋筋商店街に面する。「いえ」の中に機能を持ち込まなくても、商店街が「いえ」だと考えれば、何でもそろう。「たべる」「きれいになる」「いこう」「しごとする」。無理せず、何でも手にはいる。また、都心の緑こそ憩いの場だ。大阪天満宮の境内は、昔から大阪の人の庭だ。ちっぽけな個人の庭なんかさっさとあきらめ、自分の庭と考え、気持ちのいい「にわ」を楽しもう。週末は、人が少なく本当に私の「にわ」のようだ。

「コミュニュケーションは活きるためのコラボレーション」

「しごとをする」ことは、活きる一つの大きな柱。都心に棲む空間は、「いえ」でもあり「しごとば」でもある。多くのひとがこの空間にやってきて、皆がコミュニュケーションを取り、それがまた皆の仕事や生活にコラボレーションしていく。ちょっと、「かぞく」という枠組みをはずしてみると、もっと皆が豊かなコラボレーションをつくりえるのでは。

「バリアフリーも楽しもう」

バリアフリーと言う言葉は、嫌いだ。一人の人間にとって、健常者も障害者の区別がない。たとえ、少し力が衰えようとも、やさしくそれを配慮してくれる道具は必要だが、いつまでもきれいにおしゃれにいたい。アグレッシブに自分の人生を組立てようとすると、きれいに見える車椅子や、ちょっとがんばれる手摺も、楽しみたいものだ。

建築家/石丸信明