Last update 30 Jun. 1999
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Angband 初心者ガイド

訳注 : 以下はAngbandにおける記述ですが、Zangbandを始めとする各種variantでも程度の差こそあれ通用するでしょう。特にZangbandではかなりの部分が適用できます。また、コマンドキーは全てオリジナル配列でのものです。ローグ風配列の場合はヘルプを参照して下さい。と言ってる私自身ローグ風配列じゃないとプレイできないのですが…

あなたはAngbandをプレイする際のガイドを求めているのですか?私はここで「くそいまいましいマニュアルを読め」ということもできるのですが、そのようなことは言いたくありません。

ゲームを立ち上げ、"Start a new character"を選択して下さい。手順に従って、性別、種族、そしてクラスを選択しましょう。初めての場合は、Half-TrollかDunedainのwarriorをお勧めします。魔法使い/僧侶系のクラスは避けておくのが無難です。これらのクラスはプレイするのが相当困難です。もし、種族やクラスに関する基本的な情報を得たいなら、オンラインヘルプ("?"キー)へ進み、リストの2番目にある"Creating a Character"を参照して下さい。それ以外の項目についても目を通しておくべきです。新しくAngbandをプレイする人にとっては、コマンドリストは特に重要です。

キャラクタに名前をつけたら、街中からゲームは始まります。画面上に散らばるいくつかの数字は装備を買い揃えたり、ダンジョンで見つけたものを売ることができる店を表しています。">"は階段で、ダンジョンへの入り口を示しています。もし画面に表示されている文字が何を表しているのか知りたければ、"/"キーを押してからその文字を入力して下さい。例えば、もし"#"の表すものをすべて知りたければ、"/#"と入力します。するとシステムがそれを意味するものを教えてくれるはずです。また"l"でアイテムや怪物の特徴を見ることができます。この時、spaceキーかenterキーで、視界内にある物体を次々に巡ってみることができます。また、全体マップ表示もできます。"M"と入力して下さい。これでその階全体のマップが表示されます(街は一画面に収まるのでこのマップは必要ないのですが、ダンジョンでは便利なのです)。最後に、通常画面で"L"を入力すると画面をスクロールして辺りを見ることができます。一般的なのは、全体マップで興味ある場所を探し、それから画面をスクロールさせながら細部を見ることです。

街中を見て回りましょう。しかし、Mean-Looking MercenariesとBattle-Scarred Veteransは避けて下さい。彼らはたやすくあなたを葬り去ってしまいます。また、7番の店は注意が必要です; ここはブラックマーケットで、非常に強力なアイテムがどう考えても馬鹿げた高額で売られています。

1番と2番の店、雑貨店と防具屋に立ち寄るのを忘れないで下さい。雑貨屋では、cloakとBrass Lantern、そしてflask of oilを1〜2本買います。もともと持っていた松明を売ってしまいましょう。防具屋では、軽装の防具をいくつか買います。Hard Leather BootsやLeather Cap、Leather Glovesはどうでしょう。もしSmall Leather Shieldが売られていて、余裕があればこれも買いましょう。

さて、ここまででお金を使い果たしていることでしょう。しかし、もしまだ残っているのなら錬金術師の店(5番)へ寄り、scroll of Phase Doorを買うことを強くお勧めします。怪物どもに囲まれた時、これを読んで下さい。そうすれば狭い範囲内ではありますがテレポートすることができます。

もちろん、これらのアイテムが売られていないこともあります。それぞれの店は時々店のアイテムを新しく入れ替えます。もし、あなたが必要としているものが現状で売られていなければ、店の品物が入れ替わるのを待つこともできます。

Angbandは実際のところ、プレイの仕方を学ぶのはそれほど難しくありません。あなたはその扱い方をかなり早く覚えることができるでしょう。

ここからは、ダンジョンで生き残る為の細かな情報を提供しようと思います。中には直感によるものもあれば、何度も死んだ後でないと気づきそうにないこともあります。もし痛い目にあうことで学び、成功を手にしたいならばこの後を読んではいけません。しかし、死ぬことに悩み疲れたのなら、以下を読み進んで下さい。

武器と複数回攻撃

もし、戦士タイプのクラス(warrior, paladin, ranger, rogueなど)で始めたのなら、武器によって1ターンに1回以上攻撃できる可能性があります。複数回攻撃できるかどうかは、武器の重量、STRとDEXの値によって決まります。もし十分に高いSTRとDEX(どちらも18以上; オートローラを使いましょう)を持っていれば、whipやdaggerのような軽い武器を買いましょう。キャラクタ画面("C"を入力)をチェックします。この画面のどこかに攻撃回数を示す数値が表示されています(Blows/Round)。うまくいけば、これは1より大きいでしょう。もしそうなっていたら、元々持っていた武器は売ってしまって構いません。

複数回攻撃はダンジョン後半で非常に重要になります。攻撃回数が増えれば増えるほど、武器が与えるダメージは大きくなります(明らかですが)。明らかとは言えないのは、複数回攻撃によって、武器にかけられた魔法によるダメージの強化が、1度の攻撃よりも何倍もの効果を与えるという事実です(「装備の数値の意味」の項を参照のこと)。もし、whipによって4回攻撃したとすると(不可能ではありません)、ダメージダイスによって4*1d6分のダメージを与えることができます。しかし、もしそのwhipがダメージに+3の効果を持っていたら、さらに4*3の追加ダメージを得られます。

魔法のアイテムの重要性:

あなたは、魔法のアイテムなしでやっていけると考えているかもしれません。もしそうなら、あなたのダンジョンでの滞在は興味深いかもしれませんが短期間なものにおわるでしょう。もしかしたらそれは片道切符かもしれません。

最も重要なのはテレポートできるアイテムです。この手のアイテムにはPhase DoorとTeleportの2種類があります。前者は狭い範囲でのテレポートで、敵のそばに留まりたい時の脱出方法として適しています(また、これはShoot'n Scoot戦法の基本となります。詳細は後述)。後者はフロアをまたぐような遠距離のテレポートです。これは時々怒り狂った怪物のそばに現れてしまうという不幸な効果を持っていますが、それでも単に死を待つよりマシです。いったんレベル10に達したら、いつもいくつかの(少なくとも10個)scrolls of Phase Doorを持ち歩くようにしましょう。レベル15に達したら、Teleportationのscroll/staffを持ち運びます。これはなかなか得られません。というのも、錬金術師の店(5番)では扱っていないからです。しかし、ブラックマーケットで時々見ることができます。

2番目に重要なのは、治療のアイテムです。ここでいう「治療」とは、Cure Light/Serious/Critical Wounds, Healing, *Healing*, そしてLifeのpotionを含んでおり、これは効力の弱い順に並んでいます。

Cure potionは一般的に必ずしもHPを回復するものを意味しません。実際、Cure Light WoundsはいくらかのHPを回復しますが、これは薬を飲む間に怪物に奪われるHP程度であり、正味ではHPは減少するでしょう。

しかし、Cure potion(少なくともCure SeriousやCure Critical)は他の悪い効果を取り除きます。それらは毒や切傷を治し、さらにCure Criticalは盲目や混乱も同様に治します。

Potion of Healingや*Healing、Potion of Lifeはそうしばしば見られるものではありません。Healingは300HP回復し、さらに恐怖を除いた全ての一時的な悪い効果を治します。*Healing*も同様ですが、これは1000HP回復します。Potion of Lifeは基本的に悪いもの全てを治します;5000HP回復し、敵に吸収された能力値、経験値を回復し、さらにすべての一時的な悪い状態を治します。

ものを識別する方法には、さまざまなものがあります。Scroll of IdentifyやStaff of Perception, Rods of Perception、Identifyの呪文やPerceptionの祈りです。これらはその物が持っているあらゆる魔法的な特性、例えば武器の命中率やダメージの追加量や能力値への修正などを知ることができます。また、アイテムが呪われているかどうかもわかります。そして、そのwand/rod/staff/potion/scroll/mushroom etc.が何かも知ることができ、これは非常に重要です。ダンジョン深くで見つけたやっかいなpotionなど、間違っても飲みたくないでしょう。時々、アイテムに関する説明があいまいなことがあります。例えばStaff of HolinessやPower、Mushroom of Unhealthのようなものです。これらの効果を確かめる為には少し試してみる必要があるかもしれません。

Idenfityにはより上級のものがあります。これはscrollの形でのみ存在し、*Identify*と呼ばれます。これはアイテム1つの全属性、例えば見えないものが見える、能力値を下げられないようにする、あなたに再生能力を与える、などのような情報を知ることができます。あなたは、アーティファクトや高レベルのego-item(Westernesse, Holy Avenger, Defender, Elvenkindの銘を持つもの)のみにこれを使うべきです。

最終的に、もっとも便利な魔法のアイテムはScroll of Word-of-Recallかもしれません(WoRと略されることがあります)。街に入る時にこれを読むと、あなたはダンジョン内の今までに到達した最深階にテレポートさせられます。一方、ダンジョン内で読むと街にテレポートさせられます。この効果が発動するまでにはscrollを読んでから50ターンほどかかるため、脱出方法としては完璧ではありません。

光源に関する注意:

明かりなしでは、ろくに行動することはできません。あなたはほとんどの怪物を見ることや、 呪文を唱えたりscrollを読んだり、もっとわかりやすい例で言うとダンジョンの様子を見ることができないのです。ダンジョン内を明るくするアイテムはありますが、それは部分的なものです。光源となるどんなアイテム/呪文も、あなたがいる部屋(もしくは廊下の一部分)を明るくします。Potion of Enlightnment/Clairvoyanceの祈りは、その階全体を明るくします。

耐性について:

Angbandには、様々な種類の攻撃があり、物理的攻撃、魔法攻撃、ブレス攻撃にわけられます。これらは、もしキャラクタが耐性を持っていなければそのキャラクタを殺してしまいかねない特別なダメージを引き起こします。様々な攻撃が、それに対応する耐性を持っています。これらは大きくわけて、"低級な" 要素、"高級な" 要素、そして魔法の3つの基本的なタイプにわけられます。低級な要素は、酸、電気、火、冷気です。高級な要素は毒、光、暗闇、破片、混乱、音響、地獄、nexus(?)、混沌、幻滅です。魔法的な耐性は盲目への耐性、恐怖への耐性、麻痺知らず、生命力吸収への耐性です。耐性は、アイテムや種族的な特性によって得られます。例えば、High Elfは光への耐性を持ち、Dwarfは盲目への耐性を持ちます(これらについては、オンラインヘルプのCreating a Characterの項で見ることができます)。あるタイプのアイテムは、基本的な(低級な)4つの耐性を持っています。そのようなアイテムには Defender の銘を持つ武器、Robe of Permanence, armor of ResistanceやElvenkind、そしてshield of Resistanceがあります。多くのアーティファクトも基本的な耐性の一部、あるいは全部を持っており、さらに1ないし2種類の「高級な」耐性を持っています。

耐性は、一般にダメージの総量を1/5〜2/3にします。また、基本の4耐性と毒の耐性は、2重の耐性を持つことができます。この場合、ダメージは1/9になります。

耐性は、ダンジョンで生き抜く為の生命線となります。例えば、最も強力な炎のドラゴンであるGreat Hell Wyrmは炎のブレスを吐きますが、もし耐性がなければ、ダメージは1600HPにもなります。これはもっとも強力なwarriorを殺すのに十分な量です(もし幸運なら、warriorはレベル50で1200HPくらいになれる)。しかし、もし火への耐性を持っていれば、ダメージは1/3…533HPになります。二重の耐性を持っていれば、ダメージはわずか178HPまで減ります。

重要な階層:

ダンジョンには、そこを超えるとある耐性や特性が必要になる目安となる階層が存在します。ここで示す階層はあくまでもガイドラインであり、文字どおり受け取るべきではありません。しかし、もしここで示された特性なしでその階層を超えようと決心したら、相当慎重になるべきですし、恐ろしい"It breathes -more- You are dead"というメッセージを見たからといって不満を言わないようにしましょう。

1000': 麻痺への耐性、見えないものを見る能力
1250': 基本的な(低級な)4つの耐性
1900': 能力値最大、混乱・盲目への耐性
2000': 毒への耐性
2500': 生命力吸収への耐性
2700': 混沌・地獄への耐性
3000': 永久的な、そして一時的な(?)速度 +20 以上
4000': 永久的な+一時的な速度 +30 以上
4950': 得られるかぎり全ての耐性・特性

注意: もし高い赤外線視力を持っているのなら、見えないものを見る能力はもう数レベル後になってからで構いません。しかし、すぐにGhostが出現し始めます。彼らは赤外線視力では見ることができません。

麻痺への耐性なしでは死ににいくようなものです。Carrion Crawler(やそれ系の怪物)は麻痺攻撃を持っており、これはあなたを死ぬまで動けなくしてしまいます。また、この辺から麻痺呪文を使う怪物が現われはじめます。取るに足らない怪物が、あなたの目の前でキャラクタを殺す様をなすすべなく眺めることほど悪いことはありません。

混乱と盲目への耐性は重要です。もしこれらを持っていれば、どんな状況でもscroll of Teleportationに頼ることができます。耐性がないのであれば、混乱したり盲目の状況ではstaff of Teleportationが必要ですが、これにはいくらか失敗する可能性があります。scrollは安全です。

生命力吸収への耐性はとてもよい耐性ですが、重要ではありません。もしこの耐性が得られなかったら、たくさんのpotion of Restore Life Levelsを持ち歩きましょう。

混沌への耐性は*生命線*です。これは混乱への耐性も含みます。

On the Maximise/Preserve modes:

これらはキャラクタ生成時にon/offを選択し、それ以降は変更できません。

Maximize mode: Maximise mode offでは、あなたの能力値(ring of Strengthのよう装備によるボーナスを除いた)は最大18/100に制限されます。一方、Maximise modeがonの時は、最大能力値は種族とクラスによって決まります。例えば、Mageは STR -5 されます。それゆえ、Human Mageの最大STRは(Humanは能力値修正を持たない)、18/100ではなく18/50となります。しかし、Mageは INT +3 のボーナスも持っています。このためHuman Mageの最大INTは18/130となります。Maximise mode が off の時は、ゲームスタート時に相当高い能力値を持って始めることが可能です。例えばGnomeのMageはINT 18/80を持って始めることも可能です。しかし、より高レベルには到達できないので、ゲームの終盤ではMaximise mode onの時より厳しくなります。

Preserve mode: Preserve mode offでは、アーティファクトの存在する階層が作られ、そこでそれを拾わないまま他の階に行ってしまうと、そのアイテムは永久に失われます。Preserve mode が on の時は、あなたはそのアーティファクトを再び見つけることができますが、かわりに「特別な」level feelingを感じることができなくなります(次項を見て下さい)。

Level Feelings(階の雰囲気):

その階に入った時、あなたはその階がどの程度いいものなのかをあいまいに示す雰囲気を感じ取ります。この雰囲気は"boring"から素晴らしいまであります。感じた雰囲気がよければよいほど、その階にはよいアイテムがあり、敵のレベルも上がります。普通その階層では見られないようなアイテムや怪物がいたりするのです。アイテムや怪物が普通ではないと考えられるのは、それがその階に不釣り合いである場合です(普通ならもっと深い階で出る、ということです。例えば、Longswordは基本レベル20です。これが、この値より浅い階(深い場合ではありません)でみられた時、それは「普通ではない」と見なされます)。そのアイテムが「普通ではない」と見なされるのは上記の条件であって、何か特別な力を持っている必要はありません。普通の、何ら魔法的ではない刀が浅い階に存在すれば、それはよい雰囲気を引き起こします。なぜなら、それは「普通ではない」からです。また、pit(一種類の怪物で満たされた大部屋)やvault(その階では見られないような怪物やアイテムが多く存在する、密集した危険な部屋)もまたよい雰囲気を呼びます。また、特別な雰囲気というのも存在します。これはPreserve mode が off の時のみ発生し、プレイヤーにその階にアーティファクトがあることを知らせます(大抵はそうですが、特に浅い階においては、pitやvaultも特別な雰囲気の原因となります)。もし、新しい階に行く前に前の階で十分な時間を消費していなかったら、あなたは"Looks like any other level"という雰囲気を感じ、その階に関する何の情報も手に入れることはできません。

装備についている数値の意味:

あなたの装備には常にそれがどの程度効果的なものかを示す数値が表示されています。

防具の場合 : A Foobar (+x, +y) [a, +b] (+c)

武器の場合 : A Zoobar XdY (+x, +y) [a, +b] (+c)

識別していない防具 : [a]

識別していない武器 : XdY

(+x, +y). これはそれぞれ命中率とダメージに加わる魔法のボーナスです。これらは攻撃の際に、他のボーナスと一緒に加えられます。

[a, +b]. これはアイテムの基本ACと、それへのボーナスを示します。大きければ大きいほどよい値です(注意:防具の中には、これらの数値の前に小さな負の値が表示されているものがあります。これは自分の攻撃時に命中率から引かれる数値となります。防具があまりに重くて動くのにも苦労するような状態なのです。しかし、通常これは無視できる程度に小さな値です)。理論上は、武器も基本ACを持つことができるのですが、そのような武器はありませんし、ACへのボーナスを持つ武器もわずかしかありません。

(+c). これはそのアイテムが他の能力値: STR, INT, WIS, CON, DEX, CHR, Speed, Searching, Infravision, Might, Shot, Attack, Tunnelingに与えるボーナスです。全てのアイテムにあるわけではなく、これはアイテムを選ぶ際の理由となります(この値がリストでしめした全能力値に影響を与えるわけではありません。大抵のアイテムは、1ないし2つの能力値にのみこのボーナスを与えます。中にはそれ以上のものも存在します(weapon of WesternesseはSTR, DEX, CON にボーナスを与えます))。

XdY. これは武器の基本ダメージです。もし攻撃が命中すると、Y面ダイスをX回振って出た値の合計分が、ボーナスによる修正前のダメージとなるのです。例えばLongswordであれば、命中時に5面ダイスを2回(2d5)振ります。

怪物の思い出:

他の多くのゲームでは、あなたは怪物の弱点や強さ、使ってくる呪文などをメモしておく必要があります。Angbandはこの点について気をつけており、怪物の簡単な思い出を記録します。キャラクタがある怪物について何か新しいこと、例えばブレス攻撃してくるとかいったことを見つけたら、これはあなたの怪物の情報に加えられます。この情報は、"/"を入力した後に怪物を表す文字を入力することで参照できます。見たい怪物の情報まで、他の怪物の記録を読み飛ばす必要があるかもしれません(あなたはpreference画面(後述)でこの思い出をウインドウに表示するよう設定できます。このウインドウは怪物と戦闘することによって自動的に更新されます)。

怪物の色:

あなたはしばしば、怪物の色からいくらかの情報を読み取ることができます。それは例えば"a White Dragon"と表される色のことであって、画面の表示色ではありません(あなたは白い"P"を見て、それを冷気ベースの怪物だと考えてはいけないのです。それはPaladinやその種のものです)。一般的に、白い怪物は冷気、赤いのは炎、青は電気、黒は酸、黄色や緑は毒がベースになっています。多色(Multi-Hued)の怪物はそれらを併せ持つ怪物です。真紅(Crimson)の怪物はweaknessを引き起こします。

Preference画面:

preference画面は"="を入力することで表示されます。ここにはAngbandをより楽しめるものにする色々な設定があります。いくつかはお勧めできるものです。stacking オプションはどちらも ON にしましょう。これは宝物コレクションを最大化します。Low Hitpoint Warningを ON にし、warning percentを50%くらいにします。この効果は、あなたが死にそうになった時に知ることができるでしょう。Delay Factorは特殊効果、つまり球の爆発、ボルトや飛び道具が飛ぶさまなどが実際に動く時のディレイを決定します。これはPC依存の値ですが、私はこれを3〜4にしています。Window Flag画面は、各ウインドウ(あなたの環境がこれをサポートしていると仮定します)に表示する内容を設定します。これを使うことで、あなたはいくつかのウインドウに常に怪物の思い出、持ち物や装備、マップその他を表示しておくことができます。

Autoscummer:

autoscummerは何かよいものが発生するまで、つまりよい雰囲気が得られるまでレベル生成を行うということを意味します。浅い階では、これはそれほどうまく働きません。なぜなら、その程度の深さでは「普通ではない」アイテムや怪物を発生させるのは非常に困難だからです。中には、これをチートだと考える人もいますが、このオプションはよいアイテムとともに危険な怪物も発生させること、さらに怪物の方がより重要視されることは覚えておいて下さい。autoscummerは深い階でより効果的です。

死:

Angbandにおいて、死は永久的なものです。このゲームにおけるセーブとは、単にゲームを一時中断しておく為の手段に過ぎません。死んでしまうと、セーブファイルには印がつけられ、次にそのセーブファイルでゲームを始めようとすると新規キャラクタ生成からとなるのです。死んだキャラクタの先祖は怪物の思い出と設定したオプションをそのまま次の代へ引き継ぎます。多くの人々がキャラクタに"Yuppy XIV"のような名前をつけます。Angbandでは人々はよく死ぬのです。中にはセーブファイルのバックアップを取る人もいます。もしキャラクタが死ぬと、彼らは単純に古いキャラクタをロードし、以前止めたところから再開するのです。彼らは最後にバックアップをとったところまで戻されますが、生きています。しかし、これは高度なチートと考えられています。セーブファイルを使うことのできる唯一の妥当な理由は、あなたのコンピュータがクラッシュしたり、何か外部要因によってキャラクタが死んでしまった時だけです。

preference画面のCheatingメニューには、死をごまかすオプションがあります。しかし、他のcheatingオプション同様、これもハイスコアを無効にし、真にゲームの勝利者になるのは不可能です。

怪物を殺す上級テクニック:

Pillardancing.

これは、最低でも戦う怪物の倍の速度を要求します。1ブロックのみで、周り8ブロックが床になっている壁を見つけ、敵をそこへ誘い込みます。あなたとその敵がこの壁の隣にきたら、彼を攻撃します。そしてそれから彼と壁を挟んで反対側の位置へと移動します。彼は自分のターンをあなたの隣へと移動する為に消費します。そうしたら、再び攻撃し、移動します。これを怪物が死ぬまで繰り返すのです。注意しなければならないのは、怪物の中にはeraticallyに動き、その動きを当てにできないものがいることです。また、Ghostのように壁を通り抜けたり、さらには壁を食べてしまう怪物も存在します。

Shoot'n Scoot.

大きな部屋、Phase Door、そして何らかの遠距離攻撃手段が必要となります。部屋の片隅に立ち、敵は他の隅にいます。敵がとなりに来るまで遠距離攻撃を繰り返し、それからPhase Doorで離れた場所にジャンプします。これを繰り返すのです。あなたが矢や石つぶてを使い果たすころには、敵は死んでいるか瀕死の状態になっているでしょう。

Hack'n Back.

少なくとも敵の倍の速度が必要です。敵の隣に立ち、攻撃を加えた後一歩下がります。敵は自分のターンに、遠距離攻撃手段を用いたり呪文を唱えることをせずこちらに近づいてこようとします。そうしたら、また攻撃し一歩退却し、これを繰り返します。この方法はPillardancingより危険です。怪物がブレスを吐いたり呪文を唱える可能性があるからですが、そのかわりしかけるのは簡単です。

Wail'n Bail.

テレポートできるアイテムが必要です。自分が死にそうになるまで怪物と戦い、それからテレポートします。その後彼を見つけ、戦闘を再開します。これは、テレポートによって他の怪物のとなりに飛ばされることがあり、危険な方法です。また、ユニークモンスターを倒すにはあまり便利な方法ではありません。彼らはダメージをとても早く回復してしまうため、もう一度敵を見つけるころには与えたダメージを回復してしまっていることでしょう。

The Anti-Summoning Corridor.

準備に少々時間がかかります。これはどこでも使うことができる手です。まず、岩に曲がりくねった廊下を彫り、その一端に位置します。敵がそこにやってきても、彼はあなたの隣に怪物を召喚することができません。これは怪物の大群を召喚できる強力な怪物と戦う上で非常に重要なテクニックです。

On places on the Internet:

インターネット上には訪れることのできるたくさんのサイトがあります。しかし、それにはかなりの重複があり、ほとんどのサイトは他サイトへのリンクを持っています。代表的なサイトには以下のようなものがあります。

The Official Angband Website
Thangorodrim(home of Zangband)
The Angband Ideas Resource
The Angband Variants Page
The Angband Highscores Page (SHARD)
Angband Junk Page
The Angband FTP site

あなたはこれらのページからAngbandに関連する様々なサイトへのリンクを見つけられるでしょう。また、Angbandに関するニュースグループは rec.games.roguelike.angband です。

On the Variants of Angband:

Angbandのソースは現在の保守者であるBen Harrisonによって大変に読みやすいものに書き換えられた為、多くの人がAngbandのバリアントを作成しました(これらバリアントの元となったAngbandはVanilla Angband、または単にVanillaと呼ばれます)。彼らは自らが望むフィーチャーを自由に追加し、それを他の人々にプレイしてもらい意見を聞く為にインターネット上に公開しました。Variant FAQは定期的に rec.games.roguelike.angbandに投稿されており、ここではこの項より深くバリアントについての議論がなされています。現状の主なバリアント(ftp://export.andrew.cmu.eduまたはhttp://thangorodrim.angband.org/から得られます)は、

Zangband: もっとも盛んにプレイされているバリアントです。Zelaznyの手によるものがベースになっており(それゆえ"Z"なのです)、たくさんのアイテム、怪物、種族、クラス、大部屋、健全な馬鹿さ加減が追加されています。中にはこれをVanilla Angbandより難しくなっていると見なす人もいますが、高レベルまで達した大抵の人はより簡単になっていると考えています。私は、チートなしでキャラクタをレベル30まで確実に成長させられるようになるまではZangbandをプレイしないことを薦めます。もしそれができなければ、Zangbandで死にまくる羽目になるでしょう。

Pziband: 以前のPsibandにZangbandがマージされたものです。唯一の大きな変更は、Psionicistクラスが追加されたことで、このクラスは呪文を唱える為にamuletに精神集中の為の品を装備します。Psionicistは白兵戦はてんで駄目で、ゲーム序盤は厳しく、何度も死んでしまいがちです。しかし、ゲーム後半は楽しむことができるでしょう。

Kangband: ゲームバランスを壊すことなく新しいフィーチャーが追加されています。Kangbandにはクエスト、街の外の世界、いくつかの種族とクラス、アイテムが追加されました。このバリアントはZangbandにくらべ遥かにVanillaに近く、新しいプレイヤーにも簡単に理解することができます。また、Zangbandよりもトールキンの世界により沿ったものとなっています。

Kamband: Kangbandから派生した楽しいバリアントです。バランスに拘りすぎず、死ぬことがかなり難しくなっており、プレイの楽しさが多くなっています。たくさんの新しい種族/クラスが追加されており、中にはDeath Mold、Leprechaun、Mimicなども追加されています。

Pernband: まだできたばかりのバリアントで、McCathrey's Pern Seriesの要素を追加しようという試みです。まだ不安定でセーブファイルはバックアップする必要があり、またバランスも取れていませんが、楽しいです。また、KambandとZangbandの要素も持っています。

Oangband: Opinion AngbandはAngbandに確認されているいくつかの問題に取り組む為に作られました。戦闘システムは根本的な変更が加えられ単純化されましたが、大変に異なったものとなり調整が加えられています。このテキストに書かれている戦闘テクニックの多くはもはや有効ではありません。いくつかのクラスと多くの魔法が追加され、他にも変更や追加があります。もし他のバリアントの戦闘システムに慣れているのなら、Oangbandの戦闘システムに合わせるのはちょっとやっかいでしょうし、逆もまた同じことが言えます。しかし、一旦Oangbandの戦闘システムを理解すれば、他のバリアントより遥かに多くを認識できます。

Sangband (Skills Angband): レベルが上がる毎にスキルが上昇するかわりに、このバリアントでは経験値を様々なスキル(swordmanshipやMagic Using、Weaponsmithingなど)に割り当てることでそれを上昇させます。また、これにはもはやクラスの概念は存在しません。"class"はプレイヤーが成長させたスキルによって決定します。あなたは荒々しいswordman/weaponsmith、並みのdruid/archer、VanillaスタイルのMage、それにその他どんなタイプにでもなることができます。数種族が追加され、新しい怪物やアイテムも追加されています。このゲームはまだ開発中で、ひどく罵られたりひどく難しくなったりを繰り返しています。

これを読んでくれた全ての人に、これを自由に使い、修正を加え、再投稿することを認めます。幸運を、そしてMORGOTHを倒さんことを!(If only I could write my term paper on Angband)




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