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Last Update : 08/05/98



偽史・偽書の世界
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    −古代史探求−迷宮編


  文献に偽りあり。歴史を紐解く事、これ即ちフェイクとの戦いであります。富貴になれば過去を飾り、立身成れば出自を僭し、主を弑して禅るという。果ては無辺な絵空事。さあさ開陳お立ち会い。

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  偽史とは、読んで字の如く、偽り騙る歴史なり。事実を偽り記するもの。奪ったものを禅られた、負けたを勝ったと書き改め、無かったことを有るがごと、有りける人を亡きがごと、自由自在に舞文する。これこそ偽史でございます。


  さて、偽書とは、読んでまたその字の如く、これ「偽りの書」であるか、というと些か語弊あり。単に「偽りの書」といえば、嘘偽りを書き記す書物なりというだけのこと。しかし「偽書」と呼ばれるのは、己の出自を偽り名宣る、即ち偽僭の書であります。必ずしも嘘が書いてあるとは限りませんが、信憑性はこれまた低い。これ、他人の名を借り氏を騙る人物を信用できないのと同じであります。


  錚々たる名士を連ねた偽系図は、私家の偽史でありますが、これを寛政の頃の古文書と称してその実は大正頃の製であれば、偽書でもあるというわけです。

 

  人間だれしも人生に、汚点の一つは存ろうもの。ましてや政権王朝となれば、抹殺したい過去も有る。多少の粉飾美辞麗句、改竄歪曲隠蔽削除。そんな程度は偽史じゃない。神話伝説も偽りならず。謀ろうとする悪意こそ、偽史の偽史たる所以なり。

  というわけで、偽史・偽書の世界のひとくさり、お目にぶら下がります。


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目次

●歴史系『偽書』の史的展開●-NEWLast Update : 08/05/98
●記紀の中の偽史●(予)
●面妖古伝書の怪(●予)
●偽書考●(予)
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇







以  上

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