ハセガワ 1/12 YZR500(0WA8)"TECH21 1989)作製記 その1

再び80年代後半2輪GPマシン、平さんのYZRです。雑誌「RACERS」でも1989年シーズンの特別編集が出されたり、まさに特別な年だったと語られていますが、まさにその通りと思えることが他にもありまして、この年からテレビ東京で2輪世界GPの全戦放送がスタートするという夢のような出来事が!開幕戦の日本GPは日曜深夜からの放送でしたが、新聞で500ccクラス予選ポールポジションは平忠彦と聞いてドキドキしながら放送が始まるのを待っていました。なによりマシンのカラーリングはTECH21、87年同様、世界GPでは日本GPのみのカラーリングです。決勝では序盤トップグループにいたものの徐々に後退し8位でゴールとなりましたが、平さんの話によると予選の走りは110%の走りで自分の100%を超えていたらしいです・・・平さんのポールタイムも衝撃的でしたが、その後のシュワンツとレイニーのバトルでイヤになるほど2輪ドリフト、パワースライドを見せつけられることに・・・2輪を作ると毎度前置きが長ったらしくなりますが、このTECH21カラーのYZRもまさに記憶に残る一台となった方も多いと思います。やっとこさ作製記スタートです。

いつものように先に接着出来るパーツを接着、整形します。ハセガワのYZRは2台目の作製ですが、なんだか組んでいて楽しいような。


カウリングはデカールか塗り分けるか悩みましたが、デカール苦手なので塗り分ける事に。といっても塗り分けも結構大変で、ベースの白はパール、暗い青と明るい青はデカールをよく見るとメタリック色です。暗い青はタミヤのレーシングブルーで大丈夫そう、明るい青は以前購入したフィニッシャーズのジェネシスブルーが近い色なのでパールクリアを吹けば良いと思います。問題はパール塗装をしたことが無いので、行きつけの模型屋さんに早速行っていきなり「パールクリアあります?」と聞いたら「はいコレ!」と渡されたのがGXクリアシルバー。クリアにちょこっと混ぜるだけでいい感じのパール調に出来るとの事なので、これで行きます。



まずは塗装のテスト。早速プラバンにガイアの白とジェネシスブルーを吹き、乾燥後クリア+クリアシルバーを吹いてみます。クリアシルバーの量はランナーの先に付けて2、3滴垂らしただけ、シンナーで薄めてブラシで吹きます。3回ほど重ね吹きし、ライトで照らしてやっとパールに見える程度ですが、説明書見るまでパールカラーだとは思ってもみなかったので、この程度で良いと思います。


カウルのパーツの合わせ目を瞬間、紙やすりで消したら白を塗装、仮組みした車体に取り付け、デカールのコピーを切り抜いたり、型紙にしてマスキングします。明るい青の部分もマスキングしてありますが一番最後に剥がします。そして最初にレーシングブルーを塗装。


レーシングブルーが乾いたら、マスキングしてジェネシスブルーを吹き、レーシングブルーはすでにメタリック色なのでマスキングは剥がさずにクリア+クリアシルバーを吹きます。


クリアシルバーが乾いたらマスキングを剥がしますが、メタリックブルーは剥がれやすい事を忘れていた・・・若干マスキングした箇所が剥がれてちょっとガッカリしましたが、グリーンのデカールで隠れる部分もあるし、タッチアップすれば良い事です。よーく見るとパール調に見える塗装も一応成功したので、次はデカール貼り頑張ります。

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