タミヤ 1/20 BRAUN TYRRELL Honda020 作製記 その3

今回は外装関係に時間を費やし、シャーシ関係は特に苦労せずに進んだので気が付いたら完成まで大詰め。でも、作製記をだいぶ端折ってしまった箇所もあったのでちょっとだけ追記。


モノコックの塗装から作製を再開したので書き忘れましたが、020を作製されたほとんどの方がやっているように、シートをモノコック塗装後に取り付けました。自分の方法ではバルクヘッドも塗装後に組めるようにキットのモノコック内側の突起を加工しておき、バルクヘッド接着後にシフトレバーをコックピット後方側から差し込んでスライドさせてバルクヘッドに接着、シートは上側から入れてバルクヘッドと位置を合わせて接着しました。


最後にキットでは用意されていないアンテナを作製します。太い本のアンテナは0.5mmの真鍮線をベースにゴムチューブを被せて太さに違う所を再現。細い方のアンテナは伸ばしランナーを形状が似たものが出来るまでひたすら作り、出来たら先端に瞬間接着剤ゼリー状をつけて丸みをつけます。アンテナもF1モデルのカッコよさだと思うので気を使って作りました。個人的にはマクラーレンMP4/4のロールバー後ろから2本伸びたアンテナがやけにカッコよかったな〜と思い出してみたり。


購入から1年くらい経ってしまいましたが、ようやく完成〜中嶋悟さんがF1最後のシーズンに乗ったティレル020です。


再び上昇気流にのったティレルとホンダV10エンジンのジョイントで大いに期待され、サンマリノGPで中嶋さんの初表彰台が見れるかも?!という場面もありましたが、マシントラブルや不運が続き思ったほど好成績をあげることは出来ませんでした。個人的にはブラバムから移籍したステファノ・モデナも結構好きだったので、もっと上位に進出して欲しかったのですが、これがグランプリの厳しさなんでしょうか。


思い出語はこれくらいにして、歴代F1マシンのなかで、綺麗にまとまったカラーリングだと自分は思うので、塗り分けや磨き出しなど慎重に行いました。フィニッシャーズのライトガンメタルもこれしかないという具合にぴったりです。


スッキリしたリア周りに幅広のリアタイヤとトレッド。この頃のF1マシンは熱中していただけあってホントに恰好よいですね〜


社外のデカールを使用しましたが、ガンメタと白の境界線の赤がかなり細く、リアルに仕上げる事が出来ました。


コックピットも資料をよく見てこだわりました。バックミラーにはステンレステープをカットしたものを貼りました。


今回、悩んだのがサイドポンツーンのラジエーターのアウトレット。塞がっていたり、前方だけ小さくプレートがついていたり、キットのように空いていても色の関係ではっきり形状が分からない状態でしたが、自分が発見した資料ではアウトレット後方に分割ラインがありました(CALBEEのCのあたり)。レースによって塞ぐ際はアウトレット部分を付け替えていたと予想されますが、発見した資料を頼りに、分割ラインを入れてあります。


あと、意外と資料が見つからなかったエンジン回り。実際配線とか細かすぎて難しそうだったのでキットのままにしました。シャーシのシルバーで塗装する部分は、アルミテープを貼って再現。マフラーは少ない資料を見ながら焼けた感じに塗装しました。


完成して気が付いたのは結構全長が長いというか、ノーズが長く見えるような?なんといってもティレル019で登場したハイノーズ、コルセアウイングがなかなか良い感じです。当時、雑誌でみたときはその形状にかなりの衝撃を受けました。

次回作は、ひさびさに依頼品です。

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