フジミ 1/20 ウイリアムズFW16 作製記 その1

購入したのは模型を再開した頃で、個人的に非常に好きなロスマンズカラーのマシンを作りたかったという事と、この時ビートルズばっかり聴いていてデイモン・ヒルとジョージ・ハリスンが交流があった事を知りまして、ヒルが乗ったマシンが欲しくなり、そんなこんなで購入しました。ロスマンズのデカールも手に入れてさあ作ろうと思ったら、ネットでFW16の作製記とか調べてたら実は難関のキットで何やら構造的に問題点があるらしく、面倒なのでそのまま放置してしまいまいた。ロータス102Dを完成させたのをきっかけに、資料としてGP Car StoryのFW16も買ってようやく作る気になりました。


仮組みからスタートしますが、シートとバルクヘッドをモノコックを接着したあとに組めるようにモノコック内側を加工します。簡単な加工で出来るのでやっておいたほうが良いでしょう。


そしてこのキットを作るときから覚悟していたフロントロアアームの加工。ロアアーム前側をノーズコーンからモノコック側に固定するようにします。まず簡単な図面を書いて、図面に合わせてロアアーム切断、加工します。切断面を大きくとれるようにカットし、瞬間でガッチリ接着しました。


さらにモノコック側にロアアームが固定できるようにモノコックを加工します。資料はGP Car Storyで取り付け構造がよく分かります。フロント回りを仮組みしてみますが、ノーズコーンは接着してしまうのでこれで大丈夫でしょう。これでこのキットの難関を乗り切った、と思ってネットで調べてたら次の問題が発覚、なんと、キットのデカールの一部が大きさが不適切で、社外のデカールで対応しないといけないらしい?!


なんでもモノコック両サイドの「Segafredo」のデカールがでかすぎて、青い部分に収まらないらしいです。他にもエンジンカウル給油口側のelf,RENAULTのロゴも実際は若干小さいらしく、これに対応した社外デカールがあるそうですが、すでにロスマンズのデカールを購入してしまったし、デカールも確実に入手出来るか分からないし、作る気力が失せてしまいそう・・・しかし、キットのデカールをコピーして糊で貼ってみたら問題なくデカールが収まるではありませんか。


デカールを再度確認すると、モノコック給油口側のelf,RENAULTの若干小さいロゴもあるし、青を全部塗り分けた際に使うためのストライプのデカールも追加されています。あと、モノコックの赤、金のラインのデカールですが青、白と塗り分けた際の境界線に沿って白いラインが追加されているので塗り分けの位置決めが若干やりやすくなると思います。おそらくキットの発売から少し経ってからデカールが改良されているようで、これはラッキーでしたね〜


再びやる気が湧いてきたらまたもや問題発覚、リアウイングが全然サンマリノ仕様では無く、ブーメランウイングが中央にもあってサンマリノは下側だけのはず、下側だけ組んだとしても一体何枚ウイングなのかよく分からない形状です。仕方ないから中央ブーメランウイングをとっぱらって、下側だけでも加工するか、と思いつつリアウイングを眺めていたら何か違和感が・・・ロータス102D作った直後だった事と、ネットで既に完成させた方の作製記から、やっとメインウイングの前側の角度がおかしい事に気が付きました。さらにこの部分のウイングは両サイドのプレートと一体成型なので、直すにはウイングを切断しなければなりません。


切断すると強度が不安なので少し悩みましたが、気になりだしたら止まらないので切ってしまいましょう!ついでにメインウイングはこんなに湾曲してないはず、とプラバンとポリパテで形状を変更。切断したので横幅が短くなるので、資料をよく見ると前後ウイングをつなぐように白いプレートが確認できたので0.3mmプラバンを両端に接着。サイドプレートとの接続は真鍮線を使わずに、加工のしやすい伸ばしランナーを差し込み、穴がぴったりになるように丸棒ヤスリで調整してガタを少なくして接着します。これで強度も稼げると思います。


ロアウイングも実車は前後2枚ですがキットでは一体なのでまずロアウイング前を加工、サンマリノでは使用されない中央ウイングを、中央部分をステーを作って切り込みなどを入れてマウント側のウイングと接着、接続します。これでサイドプレートに接着すれば強度も心配なくなるハズ。一番上のウイングはキットの通り後づけです。このウイングにさんざん悩まされ、夜だけ作業で3日費やしてしまいましたが、これで難所は越えたはずなので完成に向けてホントに頑張るしかないですわ。

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