トップページです
全体の構成が分かります
「変な法律」の説明や、当サイトの目的を紹介しています
当サイトのメインです。思わずツッコミをいれたくなる法律を多数紹介しています
奇妙な裁判を紹介しています
法律に関する雑談を紹介しています
まだ未定でございます
他の法律系サイト、相互リンクサイト等を紹介しています
「変な法律」管理人のある日の日記です
 
 
 
・刑法ってちょっと不可解
自殺はなぜ罰せられないか?
 
 ここでは、自殺がなぜ刑法で罰せられないのか考えてみましょう。
 
 でも、自殺した人は「人」を殺したわけだから、刑法の殺人罪にならないの?
 
第199条 (殺人)
  人を殺した者は、死刑又は無期若しくは5年以上の懲役に処する。
 するどいですね。しかし、刑法199条の「人」は、「他人」を意味するというのが通説です。だから、例えば首吊りに失敗して自殺しそこねた場合でも、殺人未遂罪に問われることはありません。
 
 じゃあ、なんで自殺は罰せられないの?
 
 罰せられない根拠については、学説が分かれます。
 
@説:自殺は、可罰的行為であるが、責任が阻却とされる説
 これは、自殺は罰せられるべき行為であるが、責任が無いとする説です。
 
 「責任」って?
 刑法で「責任」とは「行為者の実質的な非難可能性」のことをいいます。
 
 ということは、この説は、自殺した人は実質的に非難するにあたらないとする立場ね。
 
A説:自殺は、違法ではあるが、可罰的違法性はないとする説
 「可罰的違法性」とは、「処罰に値するだけの違法性」のことをいいます。
 
 自殺は、違法だけど、それは処罰に値するだけの違法性ではないとする立場ね。
 
 いずれの説にせよ、自殺は罪にならないというのが、刑法の立場ということができます。
 ただ、注意しないといけないのは、自殺を教唆したり幇助したすると刑法202条前段の「自殺関与罪」という罪になるということです。
 
第202条 (自殺関与及び同意殺人)
  人を教唆し若しくは幇助して自殺させ、又は人をその嘱託を受け若しくはその承諾を得て殺した者は、6月以上7年以下の懲役又は禁錮に処する。
 ふうん、自殺した人本人は罪にならないけど、それに関与した人は罪になるんだ。刑法って、ちょっとかわった法律だね。