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「変な法律」管理人のある日の日記です

・無資格で「家系図」書いたら犯罪?
最高裁判所判決 平成22年12月20日
 
 無資格で業務として家系図を作成することが、違法行為となるのか否かが争われた刑事裁判がありました。
 
 家系図って「自分の4代前は、ナントカという武将で・・・」なんて説明をするときに使うヤツだよね。
 それを書くのに資格なんているの?
 
 裁判では「行政書士法」という法律の解釈が問題となりました。
 行政書士法には、行政書士の業務について以下の規定があります。
 
「行政書士法」 昭和26年2月22日
 
第1条の2 (業務)
  第1項
 行政書士は、他人の依頼を受け報酬を得て、官公署に提出する書類(中略)その他権利義務又は事実証明に関する書類(実地調査に基づく図面類を含む。)を作成することを業とする。
 カンコーショに提出する書類や権利義務や事実証明に関する書類を作ることが行政書士さんのお仕事なんだね。
  
 そして、これらの業務を行政書士の資格無しに事業として行った場合は、刑事罰が科せられるとした規定があります。
 
第19条
 第1項 (業務の制限)
 行政書士又は行政書士法人でない者は、業として第1条の2に規定する業務を行うことができない(後略)。
 
第21条
 次の各号のいずれかに該当する者は、1年以下の懲役又は100万円以下の罰金に処する。
 第2号
 第19条第1項の規定に違反した者
 つまり、資格が無いのに第1条の2のコトを業務でやったら、1年以下の懲役か100万円以下のバッキンなんだね。
 
 この刑事裁判では、家系図が「行政書士法」1条の2に規定する「事実証明に関する書類」にあたるのか否かが問題となりました。
 
 あっそうか、家系図は「事実を証明する書類」って言うこともできるね。
 
 最高裁判所は、この事件に対して以下の判決を下しました。
 
最高裁判所判決 平成22年12月20日
 
 最高裁判所は「家系図が観賞や記念品とする目的で使われる場合は、事実証明書類には当たらない」として、執行猶予付きの有罪判決を下した一、二審判決を破棄し、無罪とした判決を言い渡した。
 最高裁判所で逆転無罪になったんだ。ドラマチックだね。
 
 むしろ、観賞や記念品として作成される家系図であっても行政書士の資格が必要であるとした一、二審の有罪判決に違和感を覚えます。
 そのような家系図は誰が作成しても問題は無い、というのが一般市民の感覚ではないでしょうか。
 
 有罪判決を下した裁判官は、同じく法律関係の仕事をしている行政書士さんの収入が減るコトを心配したのかもしれないね。