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「変な法律」管理人のある日の日記です

・「愛があるので無罪」な判決
名古屋簡易裁判所判決 平成19年5月23日
 
 最近、学校の先生や警察官が「いん行」をしたとして「青少年保護育成条例」違反で逮捕、というニュースをよく目にします。
 
 条例で、18歳未満の子とエッチしちゃイケナイんだよね。
 
 「いん行」は、必ずしもそのような意味ではありません。
 最高裁判所は、「青少年保護育成条例」で使用されている「いん行」の意味について以下のように説明をしています。
 
最高裁判所判決 昭和60年10月23日
 
 「淫行」とは、広く青少年に対する性行為一般をいうものと解すべきでなく、青少年を誘惑し、威迫し、欺罔し又は困惑させる等その心身の未成熟に乗じた不当な手段により行う性交又は性交類似行為のほか、青少年を単に自己の性的欲望を満足させるための対象として扱つているとしか認められないような性交又は性交類似行為をいうものと解するのが相当である。
 うーん、つまり、18歳未満の子とエッチしたら直ちに「いん行」というワケではないのね。
  
 簡単にいうと、ある程度の「悪質性」が必要、ということになります。
 
 悪質なエッチをすると、条例に違反ってコトになるのね。
 
 妻子のある32歳の男性が、相手が18歳未満の女子であると知りながら性交をしたとして、「愛知県青少年保護育成条例」違反の容疑で被告人とされた裁判がありました。
 「愛知県青少年保護育成条例」には、以下の条文があります。
 
「愛知県青少年保護育成条例」 昭和36年3月28日  
 
第14条 (いん行、わいせつ行為の禁止)
 第1項
 何人も、青少年に対して、いん行又はわいせつ行為をしてはならない。
 
第29条
 第14条第1項の規定に違反した者は、2年以下の懲役又は100万円以下の罰金に処する。
 青少年と「いん行」したら、条例で2年以下の懲役か100万円以下の罰金なんだ。
 厳しいんだね。
 
 この裁判では、被告人の男性が「青少年を単に自己の性的欲望を満足させるための対象として扱つている」のか否かが問題となりました。
 
 つまり、最高裁判所の難しい説明にある「いん行」かどうかってコトね。
 
 そして、名古屋簡易裁判所は、以下のような判決を下しました。
 
名古屋簡易裁判所判決 平成19年5月23日
 
 名古屋簡易裁判所は、「二人には恋愛感情があり真摯に交際していた」として「犯罪の証明」が無いと認定した上で、被告人に対し無罪判決を言い渡した。
 すごいね、ちゃんと二人には恋愛感情があるから、妻子があっても「いん行」にならないって判断されたんだ!
 
 
 「愛があるので無罪」というのは、なかなか粋な判決のように思われます。