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「変な法律」管理人のある日の日記です

・弁護士vs弁護士の果てしなき争い
広島高等裁判所判決、平成21年7月2日
 
 弁護士は、民事事件では「代理人」となり、また刑事事件では「弁護人」となり、被告や被告人の利益のために活動をします。
 しかし、弁護士本人が弁護士本人を訴えるという裁判がありました。
 
 ソウゼツな争いって感じだね。なんでそんなコトになったの?
 
 あるテレビ番組に出演をした弁護士が、世間で注目を集めている殺人事件の刑事裁判を担当している弁護士を非難したことがきっかけでした。
 
 テレビ番組で、弁護士さんが弁護士さんを非難したんだ。
 
 テレビ番組の中で「あの弁護団に対してもし許せないと思うんだったら、一斉に弁護士会に対して懲戒請求をかけてもらいたいんですよ」と発言、その結果、視聴者から大量の懲戒請求が弁護士会に届くことになりました。
 
 テレビ番組で言ったとおりになったんだ。大量のチョウカイ請求がされた弁護士さんはビックリしただろうね。
 
 そこで、テレビ番組での呼びかけにより懲戒請求の対象となった4人の弁護士は、大量の懲戒請求を受けて業務を妨害されたなどとして、損害賠償を求め裁判所に提訴しました。
 
 それで「弁護士vs弁護士」の裁判になったのね
 
 この事件に対して、控訴審の広島高等裁判所は、以下のように判決を下しました。
 

広島高等裁判所判決、平成21年7月2日
 
 広島高等裁判所は、「テレビという媒体を利用し、虚偽の事実を交えて視聴者に懲戒請求への参加を求めた」として、原告たる弁護士が心身両面での負担を迫られたという不法行為を認めた。その上で、計360万円の支払いを原告の弁護士に対し支払うことを内容とした判決を言い渡した。

 つまり、テレビで「チョウカイ請求したらいい」って発言をした弁護士さんが負けちゃったんだね。
  
 この事件には、後日談があります。
大阪弁護士会は、テレビ番組での発言について「悪質で弁護士としての品位を害する」として、懲戒委員会で審査することが相当、と議決したとのことです(2009年11月10日現在)。
  
 ええっ、つまりテレビ番組で「チョウカイ請求したらいい」って言った弁護士さんが、逆にチョウカイされるかもしれないんだ。
 
 「人を呪わば穴二つ」という言葉を思わせられる事件です。