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「変な法律」管理人のある日の日記です

・被告人「ほとけ」に有罪判決
名古屋高等裁判所、平成19年9月4日
 
 「刑事訴訟法」という法律には「黙秘権」に関する規定があります。
 
 えーと「黙ってていいよ」ってことだよね。
 
 一般的には「自己に不利益な供述を拒否する権利」と説明されます。
 刑事訴訟法では、被告人の黙秘権として二つの条文が規定されています。
 
刑事訴訟法、昭和23年7月10日
 
第291条
第3項
 裁判長は、起訴状の朗読が終つた後、被告人に対し、終始沈黙し、又は個々の質問に対し陳述を拒むことができる旨その他裁判所の規則で定める被告人の権利を保護するため必要な事項を告げた上、被告人及び弁護人に対し、被告事件について陳述する機会を与えなければならない。
 
第311条
第1項
 被告人は、終始沈黙し、又は個々の質問に対し、供述を拒むことができる。
 この黙秘権を徹底して行使をしたかったのか、被告人が判決まで自分の氏名と年齢を黙秘するという刑事裁判がありました。
  
 なんで、裁判になったの?
  
 公園からの退去を求めた名古屋市職員に対して暴行などをしたとして、60代と思われる男性が刑事裁判の被告人とされました。
 名古屋高等裁判所は、この事件に対して以下のような判決を下しました。
 
名古屋高等裁判所、平成19年9月4日
 
 名古屋高等裁判所は、暴行と傷害の罪に問われた氏名・年齢不詳の自称「ほとけ」に対し、罰金30万円とした第一審の名古屋地方裁判所判決を破棄し、傷害罪については無罪としてた。そして、暴行罪について、罰金20万円の判決を下した。
 すごいね、自分のコトを「ほとけ」って言ってたんだ。
 
 被告人は「仏と同じ道を生きる」として「ほとけ」を名乗っていたとのことです。また、法廷に入ると、まず傍聴席と裁判官に対して合掌をした上で被告席に着いたとのことです。
 
 お坊様みたいだね。
 
 この高等裁判所判決で少し感心したのは、第一審の判決を修正して、一部無罪としていることです。
 被告人がどのような人間であれ、手を抜かずに審理をしたことの現れだと思います。
 
 それは、やっぱ「ほとけ」サンにはいい加減な審理はできなかったからかもしれないね。