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「変な法律」管理人のある日の日記です

・ファービーは「美的」でないから無罪
山形地方裁判所、平成13年9月26日
 
 少し前に「ファービー」という人形があったのを覚えていらっしゃるでしょうか?
 
 あったね、フクロウみたいの。確か、言葉を話すんだったよね。
 
 このファービーをめぐる刑事裁判がありました。
 ある会社が「ポーピィ」という名前で、ファービーに類似する人形を業者に販売するという事件が発生しました。
 
 つまり、パクリのような人形を販売したんだね。
 
 販売をした会社の役員などが「著作権法」に違反したとして、刑事裁判の被告人とされました。
 裁判で大きな問題となったのは、ファービーが著作権法上の「美術の著作物」に該当するのか否かという点でした。
 
著作権法(昭和45年5月6日)
 
第10条(著作物の例示)
 この法律にいう著作物を例示すると、おおむね次のとおりである。
第1項
 第4号
 絵画、版画、彫刻その他の美術の著作物
 もし、ファービーがこの条文で規定する「美術の著作物」に該当するとすれば、著作権法で保護される「著作物」ということになります。
 
 で、裁判所はどう判断したの?
 
 山形地方裁判所は、以下のように判決を下しました。
 
山形地方裁判所、平成13年9月26日
 
  裁判所は「全身を覆う毛の縫いぐるみから動物とは明らかに質感の異なるプラスチック製の目や嘴等が露出しているなど、これを玩具としての実用性及び機能性を離れ独立して美的鑑賞の対象となる美的特性を備えているとは認め難いのであって、本件ファービーのデザイン形態が、我が国著作権法の保護の対象となる美術の著作物ということはできない」と認定し、被告人に対して無罪の判決を下した。
 裁判所は、ファービーには「美的特性」が無いとして「美術の著作物」にあたらないと判断しました。
 よって、著作権法には違反しないことから、被告人に「無罪」の判決が下されました。
  
 「美的」でないから無罪だなんて、なんかファービーが可哀想だね。