トップページです
全体の構成が分かります
「変な法律」の説明や、当サイトの目的を紹介しています
当サイトのメインです。思わずツッコミをいれたくなる法律を多数紹介しています
奇妙な裁判を紹介しています
法律に関する雑談を紹介しています
まだ未定でございます
他の法律系サイト、相互リンクサイト等を紹介しています
「変な法律」管理人のある日の日記です

・裁判官、法改正を忘れる?
仙台地方裁判所判決、平成20年1月
 
 ある男性が、無免許・酒気帯び・無車検・無保険の状態で乗用車を運転したとして、刑事裁判の被告人とされました。
 
 まるで、自動車の犯罪のオンパレードだね。
 
 「刑法」という法律では、このように一つの犯罪行為が二つ以上の罪を構成するときは、それらの中のうち一番重い罪が刑罰として科せられると規定しています。
 
「刑法」 明治29年4月27日
 
第54条(一個の行為が二個以上の罪名に触れる場合等の処理)
第1項
 一個の行為が二個以上の罪名に触れ、又は犯罪の手段若しくは結果である行為が他の罪名に触れるときは、その最も重い刑により処断する。
 ふーん、一つの行為で二つの罪ゲット、というワケにはいかないのね。
 
 ところが、第一審の仙台地方裁判所が、この条文に反した判決を下すというという事件がありました。
 
平成20年1月、仙台地方裁判所判決
 
  裁判所は、無免許運転罪(1年以下の懲役または30万円以下の罰金)を適用し、懲役8ヶ月の判決を下した。
 これがミスった判決だったワケね。
  
 そうです。
 無免許・酒気帯び・無車検・無保険の中で一番重い罪は、「3年以下の懲役または50万円以下の罰金」が科せられる「酒気帯び運転罪」です。
 
 でも、仙台地方裁判所は「無免許運転罪」を適用しちゃったんだ。
 裁判官がすごく単純なミスをしたんだね。
 
 この判決の4ヶ月前に法改正があり、「酒気帯び運転罪」についての罰則の引き上げがなされています。裁判官は、誤って改正前の罰則を適用したとみられています。
 
 裁判官が法律改正のニュースを忘れてたのかもしれないんだ。
 
 この事件の控訴審である仙台高等裁判所は、仙台地方裁判所の判決を破棄し、「酒気帯び運転罪」を適用した上での有罪判決を下しています。