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「変な法律」管理人のある日の日記です

・「おから」は食べ物?それともゴミ?
最高裁判所決定、平成11年3月10日
 
 「おから」が、食べ物であるのか廃棄物であるのついて裁判所で争われたことがあります。
 
 おからって、甘く煮付けてご飯のおかずになったりするよね。
 好きだから「おからがゴミ」だなんてヒドイって思うけど、どうして裁判になったの?
 
 豆腐製造業者からおからを引き取り工場で飼料や肥料などに加工をしていた業者が、無許可で廃棄物を処理していたとして、刑事裁判の被告人とされました。
 裁判では「廃棄物の処理及び清掃に関する法律施行令」で規定されている「不要物」に、おからが含まれるのかについて争われました。
 

「廃棄物の処理及び清掃に関する法律施行令」 昭和46年9月23日
 
第2条 (産業廃棄物)
 法第2条第4項第1号の政令で定める廃棄物は、次のとおりとする。
 
 第4号
 食料品製造業、医薬品製造業又は香料製造業において原料として使用した動物又は植物に係る固形状の不要物

 豆腐製造業者は「食料品製造業」で、豆腐の原料である大豆が「植物に係る固形状の不要物」の「植物」になるのはいいとして、モンダイなのはおからが「不要物」なのかってコトね。
 
 この点について、被告人は「おからは食品で栄養化も高く人間社会で有効かつ有益に広く利用されていることから、不要物として廃棄されるものではない」として、法律の規定する「不要物」にはあたらないと主張しました。
 
 もっともな主張だと思うけど、裁判所はどう判断したの?
 
 最高裁判所は以下のように判断をしました。
 
最高裁判所決定、平成11年3月10日
 
 「不要物とは、自ら利用し又は他人に有償で譲渡することができないために事業者にとって不要になった物をいい、これに該当するか否かは、その物の性状、排出の状况、通常の取扱い形態、取引価値の有無及び事業者の意思等を総合的に勘案して決するのが相当である。」という前提に立ち、おからは「大部分は、無償で牧畜業者等に引き渡され、あるいは、有料で廃棄物処理業者にその処理が委託されており、被告人は、豆腐製造業者から収集、運搬して処分していた本件おからについて処理料金を徴していた」という実態があることから、法律の規定する「不要物」に当たると判断した。
 少し分かり難いのですが、最高裁判所は「不要物」がどうかの判断は、その物の「通常の取扱い形態」などを総合的に考慮して決定されるでのあって、食品として栄養価が高いかどうかといった点は考慮されないと判断しました。
  
 つまり、おからの大部分が実際に不要物として扱われていたんだから法律の規定する「不要物」になって、だから、おからは「廃棄物」になるって判断したのね。
  
 そういうことです。
 
 理屈は分かったけど、「おからファン」にとってはなんだか悲しくなる判断だね。