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「変な法律」管理人のある日の日記です

・日本語的難解条例
「神奈川県真鶴町、まちづくり条例」
 
 無秩序な開発を防止し住民にとって住みやすい環境を確保するという観点から、「まちづくり条例」を制定している自治体があります。
 この真鶴町の「まちづくり条例」もその一つなのですか、非常に難解な部分があるのです。
 
 条文が難解だなんて今に始まった問題じゃないでしょう。珍しくないんじゃない?
 
 それがなんというか・・・日本語的に難解なのです。
 
第6条 (適用対象)
 第8条に定めるまちづくり計画、第9条に定める土地利用規制規準等及び第10条に定める美の原則はすべての建設行為に適用される。

第10条 (美の原則)
 町は、まちづくり計画に基づいて、自然環境、生活環境及び歴史的文化的環境を守り、かつ発展させるために、次の各号に掲げる美の原則に配慮するものとし、その基準については規則で定める。
(略)

 「美の原則」?なにそれ?
 イギリスのチャールズ著『英国の未来像−建築に関する考察』の中で述べられている「建築の10の原則」をもとにつくられた8つの原則とのことらしいです。
 この8つの「美の原則」がよく分からないのです。
第10条 (美の原則)
(略)
1) 場所 建築は場所を尊重し、風景を支配しないようにしなければならない。
2) 格づけ 建築は私たちの場所の記憶を再現し、私たちの町を表現するものである。
3) 尺度 すべての物の基準は人間である。建築はまず人間の大きさと調和した比率をもち、次に周囲の建物を尊重しなければならない。
4) 調和 建築は青い海と輝く緑の自然に調和し、かつ町全体と調和しなければならない。
5) 材料 建築は町の材料を活かして作らなければならない。
6) 装飾と芸術 建築には装飾が必要であり、私たちは町に独自な装飾を作り出す。芸術は人の心を豊かにする。建築は芸術と一体化しなければならない。
7) コミュニティ 建築は人々のコミュニティを守り育てるためにある。人々は建築に参加するべきであり、コミュニティを守り育てる権利と義務を有する。
8) 眺め 建築は人々の眺めの中にあり、美しい眺めを育てるためにあらゆる努力をしなければならない。
 うーん、どれも直訳調だね。
1の「建築は場所を尊重し、風景を支配しないようにしなければならない」という部分は分かったような分からないような・・・。
3の「建築はまず人間の大きさと調和した比率をもち、次に周囲の建物を尊重しなければならない」というくだりは、何をいいたいのかな?
 6の「建築には装飾が必要であり、私たちは町に独自な装飾を作り出す。芸術は人の心を豊かにする。建築は芸術と一体化しなければならない」というのは、文書の流れとして変ですね。
 あれ、8の「美しい眺めを育てるためにあらゆる努力をしなければならない」には、主語がないよ。
 この条例の意味をちゃんと理解するには、少なくとも『英国の未来像−建築に関する考察』を読んで建築哲学を勉強しなければならないようです。