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「変な法律」管理人のある日の日記です
 
・感動的な条例
「旧岡山県小田郡美星町、美しい星空を守る美星町光害防止条例」 平成元年9月25日
 
 美星町は「繁栄条例」のときにも登場したけど、「美しい星空」からきているんだ。
 
 条例のタイトルをわざわざ「美しい星空を守る美星町・・・」としているのをみると、どうやらそのようです
 
 「繁栄条例」といい、美星町の人はおちゃめな人が多いんだね。
 
 この条例、内容もさることながら前文がなかなか感動的なので、少し長いのですが引用してみたいと思います。
 
前文
 美星町には、流れ星の伝説と、その名にふさわしい美しい星空がある。天球には星座が雄大な象形文字を描き、その中を天の川が流れている。さらに、地平線から天の川と競うように黄道光が伸び、頻繁に流れ星がみられる。また、夜空の宝石ともいえる星雲や星団は、何千年、何万年以上もかかってその姿を地上に届けている。これら宇宙の神秘をかいま見ることができる環境は、町民のみならず全人類にとってかけがえのない財産となっている。
 
 しかし、宇宙は今、光害によってさえぎられ、視界から遠ざかって行こうとしている。人工光による光害の影響は、半径100キロ以上にも及び、人々から星空の美と神秘に触れる機会を奪うだけでなく、過剰な照明は資源エネルギーの浪費を伴い、そのことが地球をとりまく環境にも影響を与えている。また、過剰な照明により、夜の安全を守るという照明本来の目的に反するのみならず、動植物の生態系にも悪影響を与えることも指摘されている。
 
 近隣には主要な天文台が設置されているとおり、町の周辺は天体観測に最も適した環境にあり、町はこれまで『星の郷づくり』に取り組んできた。そして、今後も多くの人々がそれぞれに感動をもって遙かなる星空に親しむよう宇宙探索の機会と交流の場を提供することが町及び町民へ与えられた使命と考える。
 
 このため、わが美星町民は、町の名に象徴される美しい星空を誇りとして、これを守る権利を有し、義務を負うことをここに宣言し、全国に先がけてこの条例を制定する。
 
 いい文章、いままでみた法律のなかで一番感動的だ。
 
 「夜空の宝石ともいえる星雲や星団は、何千年、何万年以上もかかってその姿を地上に届けている」というくだりは、詩的ですね。
 「宇宙条約」といい、宇宙関係の法律は楽しいのが多いようです。
 追記:美星町の井原市への編入により、本条例は井原市の条例となっています。