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・あんまりバイオレンスなのはダメよ
「軌道運輸規程」 大正12年12月29日
 
 さて、鉄道に関する古い法律の「軌道運輸規程」の続きです。
 この法律では、19条と20条に罰則規定が登場します。
 
第19条
 軌道係員ノ制止ニ反シ左ノ所為ヲ為シタル者ハ30円以下ノ罰金又ハ科料ニ処ス
 
第1号
 客車ノ乗降口以外ヨリ乗降シタルトキ
第2号
 旅客ノ乗用ニ供セサル場所ニ乗車シタルトキ
第3号
 喫煙禁止ノ車内ニ於テ喫煙シタルトキ
 
第20条
 軌道係員ノ許諾ヲ受ケスシテ新設軌道内ニ立入リタル者ハ科料ニ処ス踏切番人ノ制止ニ反シ踏切道ニ立入リタル者亦同シ
 「30円以下ノ罰金」については、「罰金等臨時措置法」により1万円以下の罰金となります。
 
 乗務員サンの制止に反して禁煙車両で喫煙をしたら、第19条第3号で1万円以下の罰金なんだね。
 
 そして、これに続く21条には、少々過激な規定があります。
 

第21条
 前2条ノ罪ヲ犯シ又ハ車内ニ於テ秩序ヲ紊(みだれ)ルモノアルトキハ軌道係員ハ之ヲ車外又ハ軌道地外ニ退去セシムルコトヲ得

 19条と20条の規定に違反する者、または、車内の秩序を乱す者に対し、乗務員は強制的に退去させることができます。
 

 つまり、制止に反して乗客が禁煙車両で喫煙をしていたバアイ、乗務員サンは「おらっ、出て行け!」って車外に追い出していいんだね。
 

 そのような事態を予想していたのか、次の22条で歯止めも規定されています。
 
第22条
 軌道係員職務取扱中旅客若ハ公衆ニ対シ失行アリタルトキハ科料ニ処ス

 「失行」とは、「反道徳的な行為」ぐらいの意味です。
 つまり、乗務員が乗客や公衆に対し反道徳的な行為した場合は、「科料」という刑罰が科せられることを規定しています。
 

 ははは、強制的に追い出してもいいけれども「あんまりバイオレンスなのはダメよ」ってコトだね。
 

 もっとも、このような条文があると、鉄道会社の職員は荒くれ者ばかり、というイメージができてしまいそうです。