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「変な法律」管理人のある日の日記です
 
 
 
・利用したら「独占の事業を乱す罪」成立
「郵便法」 昭和22年12月12日
 
 独占や寡占が市場経済にとって好ましいことではない、ということは子供でも知っていることだと思われます。
   
 そうだね、たしか中学生のときに習ったよ。
 
 しかし、逆に法律の条文で独占が保証されている事業があります。
 
 へっ、そんなのがあるの?
 
 「郵便法」には以下の規定があります。
 
第2条(郵便の実施)
 郵便の業務は、この法律の定めるところにより、日本郵便株式会社(以下「会社」という。)が行う。
 
第4条(事業の独占)
第1項
 会社以外の者は、何人も、郵便の業務を業とし、また、会社の行う郵便の業務に従事する場合を除いて、郵便の業務に従事してはならない。(後略)
第2項
 会社(中略)以外の者は、何人も、他人の信書(特定の受取人に対し、差出人の意思を表示し、又は事実を通知する文書をいう。以下同じ。)の送達を業としてはならない。(後略)
第4項
 何人も、第2項の規定に違反して信書の送達を業とする者に信書の送達を委託し、又は前項に掲げる者に信書(同項ただし書に掲げるものを除く。)の送達を委託してはならない。
 郵便屋さんは、日本郵便株式会社だけができるんだね。
 
 4項では「何人も」送達を委託してはならないと規定していますから、一般人も違法な郵便事業者を利用することが禁じられることになります。
 
 つまり、日本郵便株式会社以外を利用すると、誰でも違法行為をしたことになっちゃうんだね。
 
 また、違反をした場合の刑事罰も規定されています。
 
第76条(事業の独占を乱す罪)
第1項
 第4条の規定に違反した者は、これを3年以下の懲役又は300万円以下の罰金に処する。第2項
 前項の場合において、金銭物品を収得したときは、これを没収する。既に消費し、又は譲渡したときは、その価額を追徴する。
 違法な郵便屋さんを利用したら「事業の独占を乱す罪」になるなんて、ちょっとオオギョウだね。
 あれっ?でも、手紙や封書を送るサービスをしている会社って、いくつかあるよね。
 
 現在では「民間事業者による信書の送達に関する法律」で、他の事業社が信書の配達をすることが認められています。
 また、書籍などの「信書」以外の軽量な貨物については「メール便」という名称で宅配サービスをしている事業者もあります。
 
 今では、いろんな会社が似たようなサービスをしているんだ。
 「郵便法」自体が、独占はやっぱヨクナイって証明しちゃったようなモンだね。
(条文引用元・参考文献)
・「郵便法」(法令データ提供サービス)
総務省:郵政行政消費者相談室
 
※いずれも2013年3月26日確認