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「変な法律」管理人のある日の日記です
 
 
 
・レアアイテムでひと儲けしたら刑事罰?
「物価統制令」 昭和21年3月3日
 
 ネットのオークションサイトを見ると、需要と供給とで価格が決定されるというのは、資本主義の基本ルールであるということがよく分かります。
 
 そうだね、人気があるけど一般のお店では売切れのモノって、すごい値段になってるコトがあるよね。
 
 しかし、それは違法行為なのかもしれません。
 「物価統制令」という法律には、以下の条文があります。
 
第9条ノ2
 価格等ハ不当ニ高価ナル額ヲ以テ之ヲ契約シ、支払ヒ又ハ受領スルコトヲ得ズ
 
第10条
 何人ト雖(いえど)モ暴利ト為ルベキ価格等ヲ得ベキ契約ヲ為(な)シ又ハ暴利ト為(な)ルベキ価格等ヲ受領スルコトヲ得ズ
 9条ノ2は、読みにくい条文なのですが「不当に高価な価格で契約し、支払いまたは支払いを受領することはできない」という意味になります。
 
 で、第10条が「ナンピトでも、暴利になる価格をゲットする契約や、暴利になる価格を受領することはできない」ってコトね。
 
 そういう意味になります。
 そして、違反した場合の罰則も規定されています。
 
第34条
  第9条ノ2又ハ第10条ノ規定ニ違反シタル者ハ10年以下ノ懲役又ハ500万円以下ノ罰金ニ処ス
 ええっ、違反したら10年以下の懲役か500万円以下の罰金なんだ、すごく厳しんだね。
 でも、ネットでレアアイテムなんかが異常な価格で売買されているのを見ると、ホントに機能しているのかなって思うけど。
 
 そもそも、この「物価統制令」は、第二次世界大戦後のインフレ状態を解消する目的で制定された法律でした。
 1条には、この法律の目的が規定されています。
 
第1条
 本令ハ終戦後ノ事態ニ対処シ物価ノ安定ヲ確保シ以テ社会経済秩序ヲ維持シ国民生活ノ安定ヲ図ルヲ目的トス
 つまり、戦争の直後でコンランしている時代の物価を安定させることが目的の法律なんだ。
 だったら、ネットオークションには適用されないっていうのも分かるね。
 でもなんで、物価が安定している今でも、この法律は廃止されないで生きているの?
 
 国は、まだ「物価統制令」の出番があると考えているようです。
 公衆浴場の価格については、いまだにこの法律による規制を受けています。
 また、平成5年には、いわゆる「ダフ屋行為」を取締まるのに、この「物価統制令」が使用されたことがあります。平成18年には改正もされています。
 
 まだ「物価統制令」を使う気マンマンなんだ。
 本来の役割は終わっているけど、なかなか現役引退が許されないフビンな法律なんだね。