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「変な法律」管理人のある日の日記です
 
 
 
・深読みしたら負け、の条文
「共通法」 大正7年4月17日
 
 法律に相当に詳しい方でも、この「共通法」の存在を知っている人は少ないと思われます。
 
 聞いたことないな。
 しかし、大正7年制定って古い法律だね。今でも生きているの?
 
 「共通法」自体は廃止されていません(2010年7月29日現在)。
 もっとも、この法律の1条を読むと、この先絶対に使われることは無い法律だということが分かります。
 
第1条
 第1項
 本法ニ於テ地域ト称スルハ内地、朝鮮、台湾、関東州又ハ南洋群島ヲ謂フ
 第2項
 前項ノ内地ニハ樺太(からふと)ヲ包含ス
 えっ、朝鮮、台湾、関東州、南洋群島、樺太って、これ日本の法律だよね?
 
 つまり、日本国がまだこれらの地域を統治していた時代の法律ということになります。
 また、これらの地域では異なる法令が施行されていたことから、日本本土である「内地」を含めた相互間の法令の適用を調整するための法律が必要となりました。
 
 それがこの「共通法」ってワケね。
 
 共通法は、古い法律だけに難解な条文が多く登場します。
 中でも3条は、その意味を理解するのに時間がかかりました。
 
第3条
 第1項
 一ノ地域ノ法令ニ依リ其ノ地域ノ家ニ入ル者ハ他ノ地域ノ家ヲ去ル
 第2項
 一ノ地域ノ法令ニ依リ家ヲ去ルコトヲ得サル者ハ他ノ地域ノ家ニ入ルコトヲ得ス
 現代語風にすると、1項は「ある地域の法令によってその地域の家に入る者は、他の地域の家を去る」、2項は「ある地域の法令によって家を去ることのできない者は、他の地域の家に入ることはできない」ということになります。
 
 なんかクイズみたいな条文だよね。
 言いたいのは、人は一つの「家」にしか入ることはできない、ってコトだよね。
 
 条文で使用されている「家」は、「戸籍上の単位としての家」のことを意味しているようです。
 つまり、戸籍制度が異なる地域間における、戸籍上の単位としての家の移動に関する条文ということなります。
 
 説明されれば「なんだ」だと思うけど、深い意味がありそうな条文だから考えちゃうよね。
 
 「深読みしたら負け」というところでしょうか。