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「変な法律」管理人のある日の日記です
 
 
 
・「弁護士vs弁護士」な刑事裁判
「検察審査会法」 昭和23年7月12日
 
 前回、検察審査会の「起訴議決」により、検察官の意思に反して刑事裁判が開始されるという説明をしました。
 
 「強制起訴」制度だったね。
 
 正確には、検察審査会からの議決書を受け取った裁判所が弁護士を指定し、そして、その弁護士が「公訴の提起」をすることで、刑事裁判が開始されることになります。
 このことは、検察審査会法の「41条の9」に規定されています。
 
第41条の9
第1項
 第41条の7第3項の規定による議決書の謄本の送付があつたときは、裁判所は、起訴議決に係る事件について公訴の提起及びその維持に当たる者を弁護士の中から指定しなければならない。
 ホントだ、弁護士サンが「公訴の提起」をするんだね。でも、条文の「その維持」ってどういう意味?
 
 指定弁護士の「公訴の提起」により、開始された刑事裁判を維持するという意味になります。
 
 ええっ、つまり、刑事裁判の検察官の仕事を弁護士サンがやるってコト?
 
 「41条の9」の3項に、その旨が規定されています。
 
第41条の9
 第3項
 指定弁護士(第1項の指定を受けた弁護士及び第41条の11第2項の指定を受けた弁護士をいう。以下同じ。)は、起訴議決に係る事件について、次条の規定により公訴を提起し、及びその公訴の維持をするため、検察官の職務を行う。(後略)
 裁判所から指定を受けた弁護士サンが検察官の役割をするんだ、すごいね。
 
 「検察庁法」という法律には、刑事裁判に関する権限は検察官にあると規定されていますので、「検察審査会法」は検察庁法の例外であるということもできます。
 
 「オレ、一度検察官やってみたかったんだ」っていう弁護士サンが喜びそうだね。
 あれっ、でも、強制起訴の刑事裁判だって、被告人には弁護士サンがつくんだよね?

 
 通常の刑事裁判と同様に、原則として弁護士の中から選任された「弁護人」がつくこととなります。
 「刑事訴訟法」という法律には、以下の規定があります。
 
「刑事訴訟法」 昭和23年7月10日
 
第31条
 弁護人は、弁護士の中からこれを選任しなければならない。
 つまり、強制起訴による刑事裁判のときは、原則どおり「弁護人」の役割を弁護士が担当して、例外的に「検察官」の役割を弁護士が担当することとなります。
 
 刑事裁判なのに、弁護士サンの闘いになるんだ!
 「強制起訴」のときは、フダンの刑事裁判とは違った新鮮な裁判になりそうだね。