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「変な法律」管理人のある日の日記です
 
 
 
・「×」以外は絶対ダメ!
「最高裁判所裁判官国民審査法」 昭和22年11月20日 
 
 これは、衆議院議員総選挙と同時に行われる、最高裁判所裁判官の国民審査に関する法律です。
 最高裁判所裁判官の国民審査は、国民の意思が直接裁判所の人事に反映される唯一の機会です。
  
 でも、最高裁判所裁判官の国民審査って盛り上がらないよね。衆議院議員の総選挙のときだって、マスコミは全然話題にしないし。
 
 最高裁判所裁判官による判決は、時には法律と同じぐらいの効力を持つものになりますから、盛り上がってほしいものです。
 この法律には、当然のことですが、国民審査を行う際の投票方式についての規定があります。
 
第15条 (投票の方式)
  第1項
  審査人は、投票所において、罷免を可とする裁判官については、投票用紙の当該裁判官に対する記載欄に自ら×の記号を記載し、罷免を可としない裁判官については、投票用紙の当該裁判官に対する記載欄に何等の記載をしないで、これを投票箱に入れなければならない。
 「審査人」とは、投票所に行った有権者たる国民のことをいいます。
 ここで注目していただきたいのは、「罷免を可としない裁判官については、投票用紙の当該裁判官に対する記載欄に何等の記載をしないで」の部分です。
 
 えーと、「罷免を可としない裁判官については」っていうのは「クビにしたくない裁判官については」ってことだよね。
 つまり、問題が無いと思った裁判官の記載欄には、何も書いちゃいけないんだ。
 
 そうことです。
 この裁判官は問題が無いと思っても「○」などをつけてはいけません。
 そして、「×」以外を記載すると、その部分が無効になるどころか、以下の規定により投票自体が無効になってしまいます。
 
第22条 (投票の効力)
 第1項
 審査の投票で左に掲げるものは、これを無効とする。
 第2号
 ×の記号以外の事項を記載したもの
 例えば、A裁判官は辞めさせたいから「×」をつけて、B裁判官は問題ないから「○」をつけた場合、A裁判官につけた「×」の部分まで無効になってしまいます。
 
 「×」じゃなくて「←こいつクビ」なんて書いた場合も投票が無効になっちゃうんだ。
 融通のきかない法律だね。
 
 融通がきかないという点は、裁判官と同じということでしょうか。