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「変な法律」管理人のある日の日記です
 
・「約束破ってもオッケー」な条文
「民法」 明治29年4月27日
 
 またまた、民法です。
 民法や商法など、個人の紛争の解決を目的とした法律には「契約という約束はちゃんと守んなきゃダメだよ」という大前提があります。
 
 だから、契約を守らないと裁判で負けちゃうんだよね。
 
 そうです。ところが、民法の中には「契約を無条件に破ってもいいよ」としている条文がいくつかあります。
 
第550条
 書面ニ依ラサル贈与ハ各当事者之ヲ取消スコトヲ得但履行ノ終ハリタル部分ニ付テハ此限ニ在ラス
 
第754条
 夫婦間で契約をしたときは、その契約は、婚姻中、何時でも、夫婦の一方からこれを取り消すことができる。但し、第三者の権利を害することができない。
 まず550条は、「贈与のするよ」という約束を契約書にしなかった場合は取り消しができるとしています。
 
 取り消されたら、受け取った物を返さなければいけないの?
 
 すでに受けとった物は返す必要はありません。
 条文の「履行ノ終ハリタル部分ニ付テハ此限ニ在ラス」とは、そういう意味です。
 
 なんで、そんな条文作ったの?
 
 「軽率な贈与を防止するため」といわれていますが、よけいなお世話という気もしますね。
 
 次の、754条は夫婦間の契約はいつでも一方から取り消すことができるとしているけど、これはなんで?
 
 「夫婦間の約束事は裁判所の力を借りて実現すべきではない」という趣旨なのですが、問題の多い条文です。
 
 どうして?
 
 例えば、夫の浮気が原因で離婚寸前の夫婦間で、夫から妻に対する慰謝料の支払いの約束を反故にするために夫が取り消す、なんていうことが問題になりました。
 
 ひっどーい!
 
 だから判例では、「破綻に瀕している夫婦間ではこの条文の適用はない」とかいって、適用範囲を制限しています。