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「変な法律」管理人のある日の日記です

・悪魔的天才?
『ヒトラーの野望』を見る
 
 先日『映像の世紀』というDVDを買ってきた。『映像の世紀』とは、NHKがアメリカABCと共同し製作したドキュメンタリー番組である。1995年に1回1テーマで11回放映され、またDVD化もされた。

 買ってきたのは『映像の世紀』第4集『ヒトラーの野望』である。

 「ヒトラー」という名前を聞いて、よいイメージがする人は少ないと思う。自分もそうだ。多くの人は「ユダヤ人を虐殺した極悪人」という印象を持っていると思う。

 しかし、ヒトラー自身が「極悪人」だとしても、一人ではいくらがんばっても何もできない。

 彼には、ドイツ国民という絶大なる支持者がいた。「大衆の支持基盤を持った極悪人」だったのだ。だから「ユダヤ人虐殺法」というとんでもない法律を制定することができた。彼は「合法的」にユダヤ人を虐殺していった。

 ヒトラーは、どのようにしてその原動力となったドイツ国民を惹きつけたのか非常に興味があった。

 DVDでは、まず「国家社会主義ドイツ労働者党」いわゆる「ナチス」が政権をとるべくとった選挙戦術が紹介されている。膨大な量のビラ、ポスター、飛行機を駆使した精力的な遊説、当時まだ新しいメディアであったラジオを使った演説の中継。それらが功を奏して、1933年1月30日、ヒトラーはついに首相の地位を手に入れた。

 そしてDVDは、ヒトラーの演説の技術に言及する。ヒトラーの演説の特色は「同じ言葉の繰り返しにある」と解説する。「大衆はなかなか理解せず、すぐ忘れてしまう。ポイントを絞って繰り返すべきである。」とヒトラーの著書『わが闘争』で述べられているという。

 DVDでは、数分間ヒトラーの演説をながしていたが、迫力があり、思わず飲み込まれそうになった。あと驚いたのが、2時間という長い演説のために用意したメモが、わずか2、3枚にすぎなかったことだ。ヒトラーが演説の天才であったことは確かなようだ。

 さらに、プロパガンダ映画を多数製作して、国民を扇動していったという。

 DVDは、ドイツ軍がポーランドに進撃し、これに対してイギリスが戦線を布告して、第二次世界大戦が始まったところで終わっている。

 もし現在ヒトラーがいたとしたら、彼は国民の支持を受けるだろうか?現在は、当時と比べ物にならない程に多くの情報の伝達手段、すなわちメディアがある。新聞、ラジオ、テレビ、そしてインターネット。

 ヒトラーは、当然これらのメディアを駆使するだろう。その結果、ラジオや活字メディアしかなかったころに比べ、はるかに効率よく国民の支持を受ける・・・という恐ろしいことになるだろうか?

 「ヒトラーの野望」を見てそんなことを思った。