トップページです
全体の構成が分かります
「変な法律」の説明や、当サイトの目的を紹介しています
当サイトのメインです。思わずツッコミをいれたくなる法律を多数紹介しています
奇妙な裁判を紹介しています
法律に関する雑談を紹介しています
まだ未定でございます
他の法律系サイト、相互リンクサイト等を紹介しています
「変な法律」管理人のある日の日記です

・真実は人を傷つける
本を不法?投棄
 
 一時期『人から傷つけられない××の方法』『人を平気で傷つける人』といった類の本が多数書店に並んでいることがあった。しかし、一時期のブームだったせいか、最近では目にとまることが少なくなった。
 
 先日仕事の帰り、書店の片隅でこのシリーズの一冊に目がとまり、何気なく手にとった。
 
 その本の、真ん中あたりの数ページにざっと目を通したところで興奮した。「自分のことが書いてある」と思ったからである。早歩きでその本をレジに持ってた。
  
 興奮していたので、その本を読みながら駅に向かうことにした。読むページ読むページ、すべてが自分についてあてはまるので「これは久しぶりにスゴイ本にめぐり合った」と思った。
 
 しかし、読み進めていくうちに、イライラしている自分に気づいた。まだ最初の四分の一ぐらしか読んではいなかったが、自分の性格が一般の人からみて「異常」であり、すでに取り返しの付かない状態であると書かれていた。どうやら、この先のページにも良いことは書かれていないようであった。
 
  「この本には自分のことが書かれていてる」と思っただけにショックは大きかった。その本から、厳しい真実を突きつけられたと感じた。
 
 気が付くと、橋を渡っているところであった。それは、駅前の繁華街を横断する運河に架けられた橋で、人の流れが絶えることはなかった。
 
 ふと、橋の中ほどで、その本を運河に投げ捨ててしまいたい衝動に駆られた。思い切り片手を振り上げ、遠くに投げる。数秒間の滞空の後、ネオンサインが反射する夜の川に小さく「ぽちゃん」と音を立て水の中に沈んでいく本。パチンコ屋から流れてくるけたたましい音楽の中、そんな光景が頭に浮かんだ。
 
 気が付くと、腕を振り上げていた。イメージよりも滞空時間は短かかったが、着水時の音は思ったよりも大きかった。一瞬周囲の注目がこちらに集まるのではないかと思ったが、あたりの喧噪にかき消されてしまったようだ。
 
 私は「やれやれ」と小さくつぶやき、家路を急いだ。