第3日目
7月10日
さて,今日から本格的に小笠原が満喫できます。YもFも,朝からはしゃぎまくっています。
昨日の夜,いろいろと考慮のうえ,ガイドブックに載っていたジョン・ビーチに行くことに決定。
理由は,あまり人がいかないところだから。(笑)
二人とも,「秘境好き」なんだよね。屋久島では12時間かけて縄文杉見に行っちゃうし,沖縄に行けば本島ではなく石垣島とか西表島とかで汗だくになって自然を満喫.....。といった具合に,自然がいっぱいなところが大好きなのである。おまけに,決め方がスゴイ。
屋久島に行くことを決定したいきさつなんですが,(以下ファクスでやりとり)
「ねぇ,南九州行くんなら,やっぱりシーガイアはやめようね。>ここからしてちょっと違うかも。
「.....ねぇ,ここに種子島とかあるんだけど」
「お,いーねぇ。.....そういえばさぁ,屋久島って,なんだっけ,世界自然遺産じゃなかったっけ?」
「.....行く?」δ(^^;)
こんな具合なのです。おかげで,いつも旅行はサバイバルなものに.....。
今回もいろいろと楽しそうなビーチはあったのですが,遊歩道で2時間近くかかるというジョン・ビーチを選択。ガイドブックを見ても半端じゃなくすごそう。途中で引き返す人が多いと書いてある。
「ま,屋久島よりは楽なんじゃない?」>意味不明
というYの一言で決定。シュノーケリングも出来そうなので,器具持参で行くことにしました。
トイレも日陰も,当然シャワーもないへき地なので,お弁当と水1リットルをそれぞれが持参。あらかじめ水着を着ていくことにして,遊歩道の入り口までホテルのレンタカーで移動します。遊歩道の表示のあるところから,荷物を背負っていよいよ出発です。
ジョン・ビーチまでは,途中眺望がいい中山峠や,ブタを荷揚げしていたというブタ海岸を通って,延々とタコの木が生い茂る山道を歩くことになります。気温が高くおまけにいい天気でたちまち汗だく。
道には天然記念物のオオヤドカリがごろごろいます。植生も亜熱帯のものが多く,東北地方の山を見なれているわたしたちにはなかなか新鮮。名前はよくわからないのですが,多分小笠原にしかない「固有種」がたくさん生えていたと思います。
屋久島を山歩きした時も珍しい植物が多かったですが,同じ亜熱帯でもやはり湿度が微妙に違うのでしょうか,まるで違う植生です。ジャングルの中を歩いているような不思議な感覚です。西表島の山の中に少し似てたかも。
わたしたちの他にも,何人かグループで来ている人とすれ違いましたが,みんなうんざりした表情でしたね。それも当然。
これのどこが『遊歩道』なんだよ,おい。
眺望のいい中山峠までは,いや,ブタ海岸まではそれでもまだ良かった。ブタ海岸からジョン・ビーチへ抜ける道なんて,すぐにはわかんないぞ!(広い海岸から何も表示がないところを入ってくんだもん)
おまけにどんどん道が険しくなっていく.....。
もはや途中からは本格的な「登山」。事実,屋久島での登山は今回の小笠原とあまり変わりませんでした。
そうです。炎天下,脱水症状を起こしそうになりながらの登山を延々2時間!!
途中休みながら行くのですが,『あ,もう上り終わりかな〜』と思って曲がるとまだ上に山道が.....と言った具合にうんざりするような長い行程。
途中の植物を愛でる余裕なんかありゃしねー。眺望?なにそれ。といった具合。あぁ,一応登山もできる用意してきてよかった.....(TT)。
そしてやっとゴール!!!あぁ.....確かにきれい〜〜〜!!!真っ白な砂浜!透明度の高い海!
喜びいさんで水着になって,シュノーケリングの器具をつけ,いざ海へ。
が。
ざっぱぁ〜ん!!
「うぎゃぁ〜〜(ごぼごぼごぼ)」
誰だ!ここがシュノーケリングに最適だなんていったのはっ!波が荒くて立ってらんないぞ!
頑張って沖に行こうと思うのですが,体が軽いわたしたち(ちびでガリ)では波にたちうちできなぁ〜い!たちまち押し戻されて,岩に激突。
波打ち際で岩にたたきつけられてばかり。今から思うとかなり危険な行動だったようです。
へろへろになって岸に上がって見ると,
「ん?砂が赤い.....って怪我してるんじゃんっ!」
Y,流血。Fも擦り傷と打撲。二人ともすっかり泳ぐ気は失せてしまいました。
確かに砂浜は美しいし,人もあんまりいないけど,みなさんも同じ目にあったらしく誰も海には入ってません。日陰も設備もないところでは日焼けがひどくなるばかりなので,20分ほど砂浜を愛でたあとは,とっとと帰ることに決定。(とほほ)
また延々と登山.....。帰りは3時間近くかかってしまいました。
なんとか車までたどり着いたあと,せっかくレンタカーを借りたので,途中お土産やさんにもよってみました。
ジョン・ビーチまで行ってきた,と話したら,
「まぁ,泳げなかったでしょ?」
と開口一番。なに?地元の人は行かないの?.....どうやら,波が荒いことで有名な場所だったらしい。ガイドブックのうそつきっ!
ホテルに帰ってからもう一度見てみたら「沖は,シュノーケリングに最適」
ばかやろー,沖ってすごい沖だろ!(怒)船でしかいけないってちゃんと書け!
蛇足。わたしたちはシーズン直前のすいている時期だったせいもあるのですが,小笠原の海岸はどこもきれいで,すいてました。無理して,最果ての海岸に行くより,気軽に行けるビーチを探した方が無難かも。自然が多いのはいいことなのですが,わたしたちのような失敗もあります。たとえば南島には今回波の影響で行けなかったのですが,波が穏やかですごくきれいなようです。(船で行くツアーがいっぱいあります。)
そして,夕食。あぁ.....泣ける。なんでこんなに多いの?
馬刺し
茶碗蒸
冷しゃぶサラダ
じゃがいもの冷たいスープ
ここまでで,ほどよい量だったので安心したわたしたち。甘かった.....。
魚の蒸し物
鶏肉のバター香味焼き(ここで二人とも顔を見合わせて無言。)
ライス
メロン
.....吐くかと思ったよ。いや,おいしんです,うん。でも,この半分の量でいいんだよう!(泣)