実は、旧ソ連は世界に先駆けて1936年にスポールトという一眼レフを生産している国なのである。しかし、それから60年を経てもシャッターのスペックは変わっていないし、自動絞りもレリーズを押し下げるのと連動して絞り込むようになっているのでストロークは異常に長いし、勿論重たいのは言うまでもない。そのせいか? スローシャッターは無い。あってもぶれること必至である。露出計も内蔵しているものの、感度設定はASA25〜400まで。見た目もABS樹脂で覆われてはいるものの中身は、77年発売のZENIT-TTLと変わりない。カウンターのリセットは、レリーズ脇にあるボタンを押し下げる。セルフは、グリップ脇のノブを回してゼンマイを巻くタイプで前面の窓の緑が赤に変わると切れる。これらは、特徴かも知れぬが特長にはなり得ぬものばかり。今まで、輸出用の機種にはMADE
IN USSRの刻印があったが、僕の所有する95年製はソ連崩壊後に製造されてもので、MADE IN RUSSIAの文字に変わっている。その文字を見てなぜか惹かれるものがあり購入してしまった。なお、レンズはマルチコート仕上げのゲリオス44M、58mmF2。マウントはM42。 |
製 造 国 |
ロシア |
形式・タイプ |
TTL露出計内蔵35mm一眼レフ |
画面 サイズ |
24×36mm |
シャッター |
布幕横走りフォーカルプレーン
B、1/30,60,125,500
X 1/30、セルフタイマー付 |
ファインダー |
ペンタプリズム式一眼レフ |
製造年度 |
1990年〜 |
メーカー |
BelOMO |
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