第15回世界コンピュータ将棋選手権の結果

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エントリ

開発者 プログラム名 使用マシン(CPU等) 使用言語
山田泰広 山田将棋(Version 2.18) PC/AT互換機(AthlonXP 3000+) C

1次予選(エントリ22チーム/上位10チームが2次予選へ進出)

1回戦 2回戦 3回戦 4回戦 5回戦 6回戦 7回戦 勝敗 順位
山田将棋Ver 2.18 ○デーモン ●K-Shogi ○丸山 ○Chips ○矢埜 ●GPS ○まったりゆうちゃん 5-2-0 4
2次予選へ進出!

2次予選(シード14+勝ち上がり10の計24チーム/上位5チームが決勝リーグへ進出)

1回戦 2回戦 3回戦 4回戦 5回戦 6回戦 7回戦 8回戦 9回戦 勝敗 順位
山田将棋Ver 2.18 ●きのあ ○Shotest ●謎的 ●KFEnd ●磯部 ●SPEAR ●矢埜 ○まったりゆうちゃん ○丸山 3-6 20
最下位は免れる。

結果について

通算出場10回の表彰をいただきほこらしいやらこっぱずかしいやら。 目だった成長もなくなんとなく10年が過ぎてここまできたという感じ。 そんな記念(?)の今年、2000年以来、2度目の1次予選突破となり、 うれしいというかほっとしたという心境。 運が良かったことは事実。2次予選シードチームに2つ不参加が発生し、 1次予選から10チームが勝ち上がることに。また、1次予選初戦の デーモン将棋さんが遅れるという連絡のまま、結局不参加になり不戦勝。 結果5勝2敗で4位通過となったものの、ソルコフをそのままに4勝3敗と みなすと9位となり、当初の8チーム勝ち上がりなら見事に予選落ちの 順位である。

準備

大会前、スレッド化や新PC調達をあきらめ、従来プログラムの強化に 専念することに。数多くのスパーリングをしてバグ潰しや調整に 集中した。深刻なものから軽微なものまで約20の論理バグを修正、 評価ポイントなどを新たに5ヶ所新設、対抗型の指し手選定を 約50ヶ所調整。また、居飛車急戦対策を中心に500手ほどの定跡追加、 詰めルーチンの時間消費調整、などなどを行った。 その結果、過去何度も対戦して一度も勝てなかった丸山さんに 初めて勝てた(しかも1次,2次の2度)。そしてなにより、 一時代を築いた、矢埜さん、Shotestにも1発入ってしまった。 ほんとにうれしかった。3年続けて同じPCで出場し、今年が最も良い結果。 やはりプログラムの出来がすべてである。最新最速のマシンに こだわるのは、山田将棋のレベルではおこがましいと言える。

やっぱりダメダメ

ほんとアマチュアプログラマでどうしようもない。 2次予選謎的電棋戦で反則負け。 定跡データにミスがあり、振った飛車の上に玉を移動させるという失態。 エラーハンドリングやフェールセーフという意識が自分には希薄な ようだ。定跡エディタでの入力時、プログラム本体の定跡マッチ時の 着手、双方で、共に合法手チェックをしていなかった。2次予選の 昼休みにifブロックひとつの追加で、定跡データ不備を回避し、 通常探索に回すように直した。たったこれだけのこと、なんで 最初からやっておけないのか、一番人間(自分)が信用ならないんだからさ。

次の10年も

がんばろう。楽しんでね。
Taikou Yamada (t-yamada@ceres.dti.ne.jp)