開発者 | プログラム名 | 使用マシン(CPU等) | 使用言語 |
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山田泰広 | 山田将棋(Version 1.70) | PC/AT互換機(Athlon/1GHz) | C |
1回戦 | 2回戦 | 3回戦 | 4回戦 | 5回戦 | 6回戦 | 7回戦 | 勝敗 | 順位 | |
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山田将棋Ver.1.70 | ●矢埜将棋4 | ○横山将棋 | ○砂田将棋Ver2.0 | ○永吉将棋 | ●将皇 | ●鬼将棋 | ○100.EXE | 4-3 | 16 |
![]() ![]() 今年から会場が「かずさアーク」へ。遠い、めちゃ遠い。自分自身が 関東を離れたことを差し引いても、遠いと思う。きれいで広いことは 確かなんだけどね。 |
![]() 当日。まずは発送してあったPCを開梱。ディスプレイは送付せず、タワーPCと ノートPCをEtherクロス接続して表示・コントロールをすることに。 2台を立ち上げて、ノートからタワー接続しようとする。 が、pingにも反応しない。ちょっと慌てる。 タワーのほうがどういう状況なのかわからないので、事務局から ディスプレイを借りれるか相談。すぐにつなげられるものが無さそうで、 さらにあたふた。そんな折、隣でセットアップしていた天野兼太くんの ディスプレイを借りることができた。 「ブートディスクが無いよん」という メッセージ。かなり青くなる。2年前のことを思い出し、とりあえず深呼吸。 おもむろに、自宅から持参したドライバーでタワーPCのケースを開けてみる。 なんと中を覗くのは、購入後これが初めて。CPUは浮いていない(爆)。 ケーブル類をいくつかたどってみると...、おぉ、HDDにつながっている IDEケーブルが緩んでるではありませんか! しっかり差し込んで無事起動できた。 私にも学習能力があることがわかって、ちょっとほっとした。滝沢会長、 柿木さん、お騒がせしました。 |
さて、対局。論理バグをひとつ(馬による飛び利きの王手生成が不足)、 前の晩にFixしていたので、そのソースを置き換え、 コンパイルしていざ出陣。いきなり初戦で、矢埜将棋。 後手の山田将棋が例によってひねり飛車風の怪しい序盤。 はやくも相手の角頭7六歩をただで取れる局面に! が山田将棋取らず。 その後矢埜将棋の飛車が浮き、7六の歩にひもが付いて、結局 7六歩を取れずに終わる。あ〜あ。なんのことはない、山田将棋の先読みにおいて、 相手側の飛車を浮いてのひも付けが、静的仮評価によって指し手リストから 漏れてしまった模様。だから相手はすぐにはひもをつけられないだろうから、 「いつでも取れる!」と判断してすぐには取らなかったみたい。最悪である。 以降、いいところなく駒損を重ねて負け。 第2戦は横山将棋。なんとか勝つ。中盤の▲8三桂や▲2一銀はひどかった。 相手の角を切ってくる疑問手に助けられた。 第3戦は砂田将棋。例の2年前に、こちらがPCG-505(Pentium133MHz)で戦った ときに負けている。今年はきっちり雪辱を果たす。しかもなんと22手。 滝澤会長によると、きちんと詰ましての勝利では 選手権最短記録 ではないか、とのこと。1次予選ならでは。 第6戦は永吉将棋。負けていた将棋。きちんと相手が金で受けて いれば、こちらはジリ貧であった。 第5戦は将皇。これがいちばんハラハラで面白い将棋だったと思う。 この将棋に勝てないのだから予選通過できないのは当然。確かに駒組の段階で、 山田将棋側の玉頭が薄く作戦負けではあった。けど、これまでの 選手権予選では、このような局面から殴りあいで怪しく勝ちを拾っていた。 でもそれがもう通用しないらしい。山田将棋の今の実力ではダメだと いうことだ。 第6戦は鬼将棋。がっぷり組んで負けた第5戦の消費時間が10分ほどだったので、 もう少し深く読むよう、読み延長用のしきい値などを調整したところ、 対局途中にクラッシュ。情けない。 最後は100.EXE。相手からの飛車取りを無視して、と金を寄る渋い 詰めろを着手できた。一旦受けられるものの、易しい11手詰めを 読み切って勝つことができた。納得の1局。 |
![]() 今年は3日間会場に足を運んだ。3日目のプロジェクタ画面ダブルによる 解説はさすがに面白かった。昨年同様2次予選に進んでいれば、 さらに9つも戦えたわけで、もっと楽しかっただろうになと思った。 初日から、坂下さんとアルゴリズムについていくつか話ができたのは よかった。 坂下将棋には詰め将棋ルーチンが無い というのには驚いた。それはさておき(個人的にはとてもおいておけない のだが)、坂下さんとの会話の中で、前々からの疑問をひとつクリアできた。 「反復深化って、同じ局面を訪れたとき、また指し手を 生成するルーチンを呼ぶと無駄だよね」って切り出したら、 指し手リストをメモリに保存しておけば?という話に。確かに、 無理そうなサイズではない。特に、山田将棋のように合法手を全部 リストアップしてから枝刈りするタイプでは、読みに回さない多くの 無駄な手を何度も生成するのはばかばかしい。有岡さんのページに ツリーの保存についてかかれてあったので参考にしよう。 言われてみれば「なぁんだ、そうだよね」ってことが山田将棋には 数多く抜け落ちてるに違いない。まわりに誰も議論できる人がいないって いうのは言い訳になるかもしれないけど、鈴木さん、池さん、山本さんの 環境はやっぱりうらやましい限り。とにかく無様に予選落ちしたので またがんばって強くしようと思う。 |