にろや十いち番勝負、最終戦(カリフォルニア対決)
Vol.336 2002年11月15日
対戦カード:
カルフォルニアワインのファンクラブ(CWFC) 会長ナパ(杉本隆英)
VS.
Vin du 268 大西リキ
本日のワインリスト
参加人数:15名
杉本 隆英 |
19 |
大西リキ |
26 |
1R:シャルドネ《白》 対決
2001カンブリア・シャルドネ キャサリン・ヴィンヤード サンタ・マリア・ヴァレー |
$14.99 | 8 | 1998R.H・フィリップス シャルドネ・バレル・キュベ・ ダニガン・ヒルズ |
\1,800 ($9) |
7 |
2R:ボルドー品種《赤》対決
2000フランシス・コッポラ ダイヤモンド・シリーズ クラレット |
$12.99 | 9 | 1999メリーヴェイル カベルネ・ソーヴィニョン ナパ・ヴァレー |
\3,250 ($26) |
6 |
3R:ジンファンデル《赤》対決
1999ギャリー・ファレル ジンファンデル・ソノマ ドライ・クリーク |
$19.99 | 2 | 1999イオス ジンファンデル パソ・ロブレス |
\2,000 ($16) |
13 |
本日のワインへのお問い合わせは:
カリフォルニア・ワインのファン・クラブ(CWFC)
Vin du 268 :078-951-2324
1R:シャルドネ《白》 対決
双方カリフォルニアのシャルドネの特徴をよく出した、
バニラでパインで蜂蜜。
少しの甘さも持っている。
R.Hフィリップスは、
そのスタイルを保ちながらも、
完熟な印象でスムーズさを持ち、
飲み易さを伴なう。
Byリキ
カンブリアは
強力なアタックで、その印象のトーンを心地良く下げ、
その後恐ろしく長い余韻を保つ。
Byナパ氏
スムーズさで取るのか、アタックで濃厚さを取るのか、
そこに好みの分かれ目がでた。
結果僅差でナパ氏。
今、トレンディーに
美味しいピノ・ノアールを供給しているカンブリアだから、
シャルドネも間違いなく美味しいであろうとの、
ナパ氏の予想はピッタリとなった。
2R:ボルドー品種《赤》 対決
最初から捨てていると
公言してはばからないナパ氏。
しかし、
意外な結果に愕然!
酒質の良さではダントツでメリーヴェイル。
それは順当に価格も物語る。
しかしそうはならないのがセレクト対決の面白さ。
フランシス・コッポラはイチゴなチャーミングさ、
オリエンタル・スパイスは甘草で、
タンニンは控えめで、
するすると入る。
Byナパ氏
メリーヴェイルは節度有る酸味とタンニン。
土、カシスをバランスよく感じさせながら明るさを持つ。
Byリキ
この二本の印象で、
勝ちを完璧に意識した私は、
ショックを隠しきれないまま、
負けが確定。
しかし3ポイント差で負けはしたが、
ジンにつながる今夜のお客様の傾向を見た。
価格は比較的近似、
酒質の優劣もほとんどなし。
となればアタックの印象で決まってしまうのが
このセレクト対決の面白さ。
イオスの方は、
当日の午前中に抜栓、
別の瓶に移し、また戻す。
つまりダブルデカンタージュの加工(?)を施こした。
Byリキ
一方のギャリー・ファレルは濃厚でバランスが良く、
葡萄の選果も丁寧に行われた、
そんな後が見えるクリアーな味わいながら、
開き方が不足気味のため、
ガツンと来るアタックには、
VIXの「えへん虫君」のイメージが先行
Byナパ氏
ジンファンデルに限った話ではないが、
そのなかでも特にワイルドさを感じさせてくれる葡萄品種。
そのワインルドさは、
ある程度のレンジのワインになれば
顕著に見えてくる。
少し待つだけで、
その角は簡単に取れ、
濃厚さを前面に出した
セクシーなワインになってくれる。
その角がとれスムースに変貌した(ほ)のワインは、
意外な大差の結果をもたらした。
大西リキ個人感
やはり勝てなかった。
しかし負け方は当り障りの無い、負け方。
双方顔の立つ理想の結果となりました。
2Rのワインは
比較的日本でも
手に入りやすいワインにされてたナパ氏のセレクトに
驚きはしましたが、
それで否定しきれないあの味わいには、
お客様の好みの読み方にも深さがあることを
改めて知らされました。
常々私が申し上げる事に、
飲み残しのワインは、
翌日においしくなる可能性が、
このような形でのジンファンデル対決で
実証出来たのが嬉しかったです。
昨日の残りとネガティブに考えず。
昨日から楽しんでいるとポジティブに、
飲み残しのワインを楽しんでいただけたら幸いです。
最後になりましたが、11週間の対決の間
来てくださったお客様
対決してくださった皆様
本当にありがとうございました。
来週以降も来てネ〜