にろや十いち番勝負、第八試合(イタリアワイン対決)
Vol.334 2002年11月1日
対戦カード:日欧商事 松谷 徹 VS. Vin du 268 大西リキ
本日のワインリスト
参加人数:11名
松谷 徹 |
15 |
大西リキ |
18 |
1R:すっきりとした《白》 対決
2001チェタムラ・ビアンコ/ バディア・ア・コルティブオーノ (トスカーナ州) |
\1,200 | 5 | 1999ロエロ・アルネイス ヴァルフィエリ (ピエモンテ州) |
\1680 | 6 |
2R:イタリア原産品種《赤》対決
1999ブルスコ・デイ・バルビ ファットリア・デイ・バルビ (トスカーナ州) |
\1,680 | 3 | 2001キャンティ・クラシコ カステロ・ディ・セルヴォーレ (トスカーナ州) |
\1600 | 8 |
3R:国際品種《赤》対決
1999カベルネ・デイ・サッシ・カヴィ コラヴィーニ (フリウリ・ヴェネチィア・ジュリア州) |
\1,400 | 7 | 1998セルヴァ・マッジオ ヴィラ・ラ・セルバ (トスカーナ州) |
\1,880 | 4 |
本日のワインへのお問い合わせは:
日欧商事:http://www.jetlc.co.jp/
Vin du 268 :078-951-2324
1R:すっきりとした《白》 対決
北イタリア、ピエモンテ州。
柔らかで微かな甘味を感じるアルネイス種を仕込んだロエロ By Riki.
中央イタリア、トスカーナ州。
シャルドネをボディにイタリア固有品種を香りのブレンドに、
爽やかなチェタムラBy 松谷
柔らかな、第一印象を持つロエロが、軽く取ると思われたランド。
しかし、期待のロエロ、
私の記憶の味わいと大きな隔たりが、
過熟気味な熟成をみせ、そのスタイルを発揮できていない。
メロンなアタックに湿ったアーモンド、余韻にシェリーが入り、
結果複雑さを見せる。
気分で「日本酒みたいだから」のコメントも有るロエロ。
柑橘系の皮の苦味を心地良く余韻に出す、
テーマ通りのスッキリなチェタムラが、負けた。
拾ったぁ〜
よかった〜
2R:イタリア原産品種《赤》 対決
双方トスカーナのワインが登場。
つまりサンジョベーゼの対決となる。
同州を代表する、由緒正しき家系。
ブルネッロ種復活の立役者的ワイナリーのブルスコ。
由緒正しきシャトーを日本人の奥さんを持つオーナーが、
98年からCh.ペトリュースやCh.パプクレマンをプロデュースした実績を持つ
イブ・グローリー博士をコンサルタントに迎えて、
新進のセルヴォーレ。
色調からも濃厚さを示す、セルヴォーレ。
チャーミングな酸味を、かわいいタンニンの周りに仕込んだバルビ。
食事のないこの対決の場では、この結果は順当となところだろう。
今夜のラウンドの中では一番の大差がついた所であった。
3R:ボルドーの《赤》 対決
双方カベルネ・ソーヴィニョンをセレクト。
北部イタリアFVジュリア州、
少しフランも入れましたのコラヴィーニ By 松谷
中央イタリアトスカーナ州、カベルネ100%セルヴァ By Riki
柔らかで、しなやか、
飲みやすさも伴ない軽快ながら少し甘さを感じさせる、
綺麗な飲み口のコラヴィーニには
素直で伸びやかな味わい。
それより南部に位置するせいか、
造り手の主張か、
硬く閉じたままのセルヴァ。
凝縮味を感じ取った方はセルヴァ。
伸びやかさを取った方がコラヴィーニ。
その好みがはっきりと分かれた。
もう少し抜栓時間を早めた方がよかったとの後悔も、
今は遅すぎ。
大西個人感
なんとか勝てた、、、
しかし、
残したい結果のところで、結果を出せず、
お二人の外国の方の嗜好に助けられ、
なんとか辛勝できた。
やっと実現した勝ち越し。
イタリアワインの持つ、
どこか軽く親しみやすい味わいを
一貫した主張の中にセレクトの松谷氏には、
イタリアワインを専門に扱う商社としての、
気概を感じる事が出来た。
反対に、
新しい流れのイタリアワインも
飲み応えを感じさせてくれるラインのセレクトの私は、
本来のイタリアからは離れた物であったかもしれない。
「線を楽しむイタリアも、面で楽しめるイタリアも、どっちも行ッタリア」
??? Oyajiなギャグご容赦を〜
生産量がフランスについで第二位と首位の座を譲っても、
奥の深いイタリアワイン。
もっと身近においしく楽しいイタリアが潜んでいるかもしれない。
探しましょう!!