にろや十いち番勝負、第八試合(酒屋対決)
Vol.333 2002年10月25日
対戦カード:リカーショップやまさき 山崎 誠 VS. Vin du 268 大西リキ
本日のワインリスト
参加人数:15名
山崎 誠 |
19 |
大西リキ |
26 |
1R:新大陸のシャルドネ《白》 対決
01ロス・バスコス シャルドネ ドメーヌ・ロスチャイルド (チリ/コルチャグア) |
\1,250 | 9 | 00ストーン・セラーズ シャルドネ byベリンジャー (カルフォルニア) |
\950 | 6 |
2R:ガメイ種《赤》対決(地域指定無し)
99キュベ マルセル・ラピエール Anno MDCCCCIC (フランス・ボジョレ地方) |
\3,300 | 8 | 00ボジョレー・ヴィラージュ J.P.ゴーティエ (フランス・ボジョレ地方) |
\980 | 7 |
3R:フランス コート・デュ・ローヌ《赤》対決
99クロ・エメ ヴィエイユ・ヴィーニュ (グラーヴ) |
\1,400 | 2 | 99シャトー・ラグランジュ (サン・ジュリアン) |
\3,980 | 13 |
本日のワインへのお問い合わせは:
リカーショップやまさき:0727-59-2722
Vin du 268 :078-951-2324
山崎誠氏のコメントはこちらに
1R:新大陸のシャルドネ《白》 対決
明るいトロピカル・フルーツな印象、
果実味からの甘さは程よい旨み感を生み出す、
ストーンセラーズbyリキ。
こってり樽香で、
カリフォルニア・シャルドネの印象の強さを持ち、
焼きプリンの頭、蜂蜜、バタースカッチな
ストロング・シャルドネの
バスコスby山崎氏。
このセレクト、
バスコスは対決には強い、と言うだけの山崎氏。
私は冒頭通り、
予算の中で最良のシャルドネが、
カリフォルニアだった。
価格通りの結果は
見ているほうも当たり前過ぎて、
つまらないのか、
高いほうに○を付けられた
その安堵感がお客様に漂う。
しかし
この結果には隠された真実が潜む。
記念すべき"季節"がやってきた事である。
いつもこのラウンドは、
面より線で、軽快さを持った、
美味しいワインが選ばれてきた。
とうとう濃厚なワインが勝つ事になった。
そんな季節がやってきたのです。
2R:ガメイ種の《赤》 対決
ガメイという、地域が限定してくるワインには、
双方ボジョレー地区からのセレクト。
ヌーボ解禁も近いしとの事もあってのお題である。
ラピエールは凄いワインである。
「ガメイとしての特徴が認められない」
とのINAOの判断で、
本来のボジョレーのクリュ名
「モルゴン」
を名乗れないワインになってしまったという。
確かにお客様のコメントにはタンニンを味わいの中に認める方が数名。、、、
やるやん山崎氏。
私はあいも変わらず、予算の中より苦し紛れのセレクト。
といっても、
ゴーティエもボジョレーで、そのドメーヌ生命を賭け、
ボジョレーの中だけでワインを昔から生産するドメーヌ。
ガメイのイチゴらしさをシットリと落着いた中に見せ、
「飲み易い」のコメントを残すお客様が目だった、
素直なワインである。
3分の1の価格で、
この僅差の得票の要因の一つに、
ラピエールの開いてからの凄さは、
抜栓時間の遅さからかもしれないが、
ポテンシャルを出しきれていなかった事だろう。
それにしても伸びやかな味わいのゴーティエはよく健闘した。
3R:ボルドーの《赤》 対決
当たり前の結果であろう、
ボルドーはネゴシアンの仕事がシッカリ行き届いているので、
価格と味わいが正比例する事が多いから。
しかし忘れてならないのは2票のお客様、
飲み易さを採点の理由とされていた。
同じワインファンである、
ボルドー至上主義も、
負かり通してはいけない様な気持ちをショップ側の中立性から、
受け止めねばならない。
ただ力説したいのは、
00年というビック・ヴィンテージを控え、
陰は薄いが99年は近年からするとアルコールが0.5%高い、
そんな収穫の年であったことを忘れてはならない。
そしてこの価格、
圧倒的な得票数から見ても分かる通り、
この辺りのグランバンと言えど、
今、もう美味しく飲める事を見逃してはならない、
しかし10年先まではまだ確実に熟成を予感させる、
硬さも併せ持っている。
ひょっとして、
今の安値の内に買い込んでおけば、
大儲けできるかも知れない(^^;
大西個人感
結局、
山崎氏の策にはまった私は、
トータルポイントでは7票も差をつけたが、
1勝2敗で負け、、、
しかし、昨週の辛勝よりは、
今週の負けの方が、
気持ちが晴れ晴れするのは何故でしょう?
きっと山崎氏も、両手放して喜びには浸れていないだろう。
彼のコメントが届けば、また書き足しておきますネ。
私側からでは、2Rはよく踏ん張ったよ
偉い!ゴーティエ君!!
ラグランジュで勝っても、
当りまえすぎて、
なんだかつまらないな〜(始めから選ぶな!)
的な対戦でした。
「"もう飲める" "もう美味しく飲める"の間には、
グランド・キャニオンより深い溝が有る」
時期を早して開けてしまった長熟ワイン、
コルクを閉めてももう遅い。
そのリスクの高さも
またワインの楽しみの一つかも、
今ごろ東京のとある友人達は
「ボルドーの20年目の検証」と称して、
ビック・ヴィンテージのボルドー82の飲み比べをしている頃です。
あれ、これは関係無かったか(^^;
1R |
8月にテーマが決まり実は一番の悩みだったのが10月末の気候でした。1Rの白は当日の気候とのタイミングが勝負のシビアな戦いが予想されます。バスコスに決めたのもワインを268さんに届ける3日前の三田に向かうJRの中でした。そして、週間天気予報!大西さんのレポートにも書かれていた様に来たるべき季節がやって来ました。キリっとした、フットワークの軽いものより、少し濃い、舌の上に乗っかる、味のある白。対決するワインがどうあれ、これしか無いと思いました。バスコスは勝てる!自分の中では勝ちの裏付けが出来ていました。それと、同時に1Rを制した方が勝利すると思いました。 |
2R |
このワインを中心に各Rのワインを決めました。ちょっとしたストーリーもあり、思い入れもあるラピエール。でも、ココに大きなミスが・・・!もっと、旨いはず・・・!あっ、抜栓時間!!安田さんのグラスに残っていたワインは見事に開いていた。完全に経験不足です。これは、グラス一杯での評価です、後で旨いでは遅いのです。ベストの状態で飲んで頂けなかった事、悔やみました。この辺りから萩原さんに「どっち、どっち!」攻撃してました。かなり、ヤバイと思いました。誰の、どんなガメイがきても取る自信のある安心・保険ワインだったのに。 結果、1票差で勝ったものの課題が残る一戦でした。 |
3R |
自ら提案した左岸ながら、ラグランジュはビックリでした!予想外。あまりにも分が悪過ぎる。 こっちは単なるACグラーヴ。アルコール11.5%のメルロー。ラグランジュは素晴らしいワインでした(やっぱり!)、乗り心地、加速とも申し分の無い高級セダンって感じで、ビギナーからフリークまでみんな、持って行かれた!って感じでした。我がワインはと言いますと印象の薄い、飲みやすいだけのものでした。これで絶対に1R・2R、落とせなくなり、心の中を寒?い風が吹きました。 結果、でも、楽しいから、まっ!いいか。そう、言い聞かせています。今度、ボルドーは楽しみにしていて下さい。 |
思い返せば |
結果、2Rで思わぬ苦戦がひき、勝つもトータルで負けてしまった。 でも、楽しいから、まっ!いいか。 そう、言い聞かせています。今度、ボルドーは楽しみにしていて下さい。 |