98年、日本
98/11/13、ワーナー・マイカル・シネマズ新百合丘7
98/11/29 作成、98/11/29 更新
映画のラスト、巨大な肝臓の形をした広島の原爆のキノコ雲を見てカンゾー先生の台詞「肝臓炎が益々蔓延している」。ここで思ったのは、肝臓炎は何かを象徴しているのではないかということ。最初なぜカンゾー先生が患者をみんな肝臓炎と診断するのかといえば、栄養状態のよくない患者にブドウ糖を注射するための方便なのでは、と思っていた。でもラストで改めて思ったのは、それを含めた戦争中の、或いは先勝中にもかかわらず多くの人々に降りかかる不幸なのではないか。この映画で描かれている、飢え、少年兵、淫売、モルヒネ中毒、軍人の公私混同、捕虜の虐待、学者達の付和雷同、患者の診察拒否、そして原爆(=大量虐殺)など、大小さまざまな不幸やみっともないことがまさに肝臓炎なのではないか。
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