98年、日本
98/09/12、ヤマハホール
98/10/18 作成、98/10/24 更新
抽象的な映画である。主人公4人の過去や背景はは十分に説明されない。また、台詞も何かの比喩のようなものが多い。気合いを入れて観ないと物語についていけないかもしれない。
しかしこのあいまいさは、欠点ではなく主人公たちのやり場のない心情を表現したものではないか。会って何をするかも定かでないのに、現実から逃げるように実の父の所へ行くアミ。過去を捨てて、さいはての地の診療所で気象情報に夢中なアミの父、和也。彼のあとを一方的に追い、満たされない日々を送る啓子。そして、知的障害があり、「うさぎ」を捜し続けるアミの兄タクヤ。それぞれ漠然としたものを追い求める者、或いは追い求めるものを得るのが絶望的な者たちが、一緒に住むことで手探り状態で接し合い、また時に感情をぶつけ合うところがこの映画の見どころである。
ところが、そうした映画の結末としては、この結末はそれまでの展開とは違和感がある。・・・=>ネタバレ
実力派と評判のアミ役の竹内結子は表情が素晴らしい。タクヤ役の安藤政信は、知的障害という登場人物に感情移入ができたことがほとんどないので(例外があったはずだが失念。思い出したら書きます。)、損な役回りだった。
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