がんばっていきまっしょい

98年、日本
98/11/27、新宿東映パラス2


98/11/29 作成、98/11/29 更新


ボートに熱中する女の子達の高校1年と2年の話の映画で、エピソードといえば女子ボート部創設、部員集め、ビリの屈辱、合宿、幼なじみとの淡い恋愛、体の故障、そしてクライマックスの試合等々、どれも普通のものである。映像などの表現においても、極めて普通である。でも、この映画のいいところは、ボートがないと他に何もない生活だけを描いていて、だからこそボートがあるからこその素晴らしさが表現されているところである。そして、彼女たちがその後とうなったかには全く触れず、高校の2年間だけの出来事だけというのもいい。映画の中の台詞で「20歳や30歳の自分を想像できない」とか「今の年でずっといられたらいいのに」というのと同様に、それが人生の中でその時だけのもであるというはかなさも感じられる。

大林宣彦監督の「青春デンデケデケデケ」もそうだったのだが、若い時の楽しさをただ描いただけでも、「なんかいいなぁ」と思えてしまう。でも、時代がなぜ20年前なのだろう。20年前を感じさせるものは描かれていなかったから、その時代の必然性はない。時代が現在では、何かに熱中する高校生の話は成り立たないのだろうか。「ラブ&ポップ」が宝石などにしか心をときめかせない退屈な生活を描いていたように。


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